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ウリ科の植物などに被害をもたらす、セグロウリミバエが本島で確認されたことを受け、国は、2025年4月14日からまん延を防ぐ緊急防除を始めました。

セグロウリミバエは、主にウリ科の植物に寄生して腐らせるなどの被害を出す外来種の害虫です。

2024年3月、本島北部で見つかって以来、各地で確認され広がりが懸念されるなか、国は2025年4月14日から緊急防除を開始しました。

対象は本島で育てられたウリ科の植物やトマト、パッションフルーツなどの植物で、セグロウリミバエが確認されている地域から本島の外に出荷するために植物防疫官による農薬の散布履歴や施設侵入防止対策の確認が必要になります。

また、確認されていない地域でも人の目による確認に加え、箱の穴をふさぎ侵入しないようにする措置が行われます。

4月14日、本島南部の選果場では検査を終え付着がないことを示す「検査合格証明ラベル」が貼られたトマト1750ケースが出荷されました。

那覇植物防疫事務所の青木勇治さんは「畑のすみに捨てられているような放置された果実から(セグロウリミバエの)幼虫などが発見されている。緊急防除を早くやめるためにも畑とかに放置されているような腐った果物などをきちんと処理するのが大事なので協力をお願いしたい」と話しました。

「JAおきなわ」によりますと現在、県内の農作物でセグロウリミバエによる被害は確認されていないということですが、県では、まん延防止のために家庭菜園でウリ科植物の栽培を控えてほしいと県民に呼びかけています。