
高校野球・春のセンバツ、エナジックスポーツが2回戦で智弁和歌山に敗れ、ベスト8とはなりませんでした。
2回戦に臨んだエナジック。去年秋の近畿大会で準優勝の智弁和歌山と対戦しました。
3点を追いかけるエナジックは2回、ヒットと相手を揺さぶる走塁で2つのフィルダースチョイスを誘い、ノーアウト満塁のチャンス。7番・福本琉依のダブルプレーの間に3塁ランナー富盛が帰り、1点を返します。
1回戦で135球を投げた先発ピッチャー・エース久高颯は毎回の得点を許しながらピンチの場面で空振り三振を奪う力投で踏ん張るものの、強打の智弁和歌山に徐々に押される厳しいマウンド。代わった2番手福本も追加点を与えるなど、3度の甲子園制覇を経験している強豪校に大量リードを許します。
それでも7点を追いかけるエナジックは4回、先頭の平良章伍がフォアボールで出塁すると、2塁を狙って盗塁を仕掛け、相手の悪送球でさらに3塁まで進みます。1アウト3塁となり、7番・福本が犠牲フライ。「ノーサイン野球」のエナジックが足を使った攻撃で2点目を奪います。
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それでも、9対2で迎えた7回、前の試合4安打の1番・イーマン琉海がきょう3本目のヒットとなるセーフティバントを決め、チャンスを広げると、2番・山城幹大。しぶといバッティングでライトへのタイムリーヒット。3点目をもぎ取ります。さらに終盤8回、代走で出た1塁ランナー宮里凱が気迫の盗塁。2アウト2塁のチャンスで7番福本。
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宮里がホームに帰りタイムリーヒット。智弁和歌山を相手に4点目を上げ、最後まで食らいついたエナジック。2回戦敗退、ベスト16という結果となりましたが、「スマイルポップコーン」を合言葉に、ノーサイン野球の持ち味を存分に発揮し、初の甲子園に確かな足跡を残しました。
エナジックスポーツ 砂川誠吾主将「力負けしたというのが現状で、夏に「エナジック旋風」を起こすためにどうしたらよいか考えてやっていきたい」