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国の文化審議会が県の文化財3件を国の重要文化財に指定するよう文部科学大臣に答申しました。答申されたのは県や那覇市が所有する古文書で、共に琉球王国の士の家系に関する記録です。

一族ごとに性を定めて編纂され先祖と子孫の繋がりを示す「世系図」いわゆる家系図と先祖の功績と履歴を組み合わせたもので琉球王国時代に家譜を取り扱う役所が設置された1689年から王府が崩壊する1879年まで公的に書き継がれたものです。

文化審議会は2つの古文書を「旧士の家々が大切に守り伝えた文書群で琉球史上貴重である」と評価しています。また「宮良殿内家関係資料」は王府統治下の八重山島で離島を統治する行政組織を統括した責任者を務めた人物を複数人輩出した宮良殿内家に伝わった資料群です

審議会は「八重山島の歴史琉球国の離島支配や離島士族の身分生活文化などを知る上で貴重で琉球国の政治史・文化史に学術の価値が高い」と見ています。

これで県内の重要文化財は45件となり今回の3件は2025年秋ごろの官報にて告示され正式な登録となります。