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戦前、サトウキビ栽培の一大拠点だったテニアン島でサトウキビを運ぶために運行していた鉄道のレールが、テニアン市から県立博物館・美術館に贈られました。
寄贈されたのは、旧南洋群島のテニアン島でサトウキビを工場へ運搬するために使用された鉄道のレールの一部です。
戦前、現地で製糖業を中心に展開していた国策会社「南洋興発」が、島内に敷設したものです。テニアンには、開拓移民として沖縄から多くの人々が渡りサトウキビ栽培や漁業などに従事、最盛期にはおよそ6万人いましたが、その多くの人が激しい地上戦に巻き込まれ命を落としています。
沖縄移民の歴史を後世に引き継ぎたいと去年12月から南洋群島帰還者会などが、テニアン市に働きかけて実現し、3月10日、エドウィン・アルダン市長が、里井館長にレールを手渡しました。
エドウィン・アルダンテニアン市長は「どの国も、どの民族も、戦争の悲劇を再び繰り返していけません。私たちはあの惨禍を二度と繰り返さない責任があります」と話しました。
博物館では今後、贈られた資料の詳細を調査研究する予定です。