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高齢者からだまし取ったキャッシュカードを使い、金を引き出したとして、いわゆる「出し子」役だった男の裁判が開かれ検察は懲役3年を求刑しました。

窃盗の罪に問われているのは千葉県に住む久慈翔被告(32)です。

起訴状などによりますと久慈被告は2024年10月、共犯者が「高額医療の還付金がある」と嘘の話を信じた高齢者からだまし取ったキャッシュカード3枚を使い、南風原町内のATMで現金あわせて300万円を引き出してとされています。

3月4日の公判で被告人質問が行われ、ネットの掲示板で知り合った面識のない男から「高収入の仕事」と紹介され犯行に及んだことや、引き出した現金を男の指示で八重瀬町の公園のモニュメントに置いたなどと当時の詳しい状況を述べました。

また被告は、茨城県でも同様の手口の事件に関与し起訴内容を認めています。

検察は「高齢者の弱みに付け込んだ巧妙かつ卑劣で組織的な犯罪」で「被告人の果たした役割は重大」などと主張し懲役3年を求刑しました。

一方、弁護側は被告の立場は従属的で窃盗の確定的な故意はなかったなどと主張し執行猶予付きの判決を求めました。

判決は3月11日に言い渡されます。