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沖縄戦で看護要員として動員され犠牲となった学徒らの名前を刻む白梅の塔できのう「雛の日参り」が行われ、関係者が祈りを捧げました。参加者は、ひな祭りの歌を歌っていました。

3月3日はひな祭りで、女の子の健やかな成長を願う日です。80年前、県立第二高等女学校の生徒たちは、そうした当たり前の祝い事をする機会を戦争のために奪われたうえ、沖縄戦が始まると看護要員の学徒隊として戦場に駆り出されました。

犠牲になった学徒など149人の名前が刻まれた糸満市の「白梅の塔」では、毎年「ひな祭り」にあわせて関係者が、菓子などを供え冥福と平和を祈る「雛の日参り」を行っています。

主催した白梅継承の会の屋宜光德さんは、「我々は戦争に反対し、恒久平和を築いていくために頑張っていく」とあいさつしました。

白梅継承の会、屋宜光德理事長は「(学徒たちも)ひな祭りをずっとやっていたと思う。それが(戦争で)できなくなった、かわいそうだなと」「いまこうしてみんなで(雛の日参りを)やると喜んでくれるのかなと」と話します。

白梅継承の会當山冨士子さんは「15、16歳の子どもたちが戦場でやられて亡くなってつらい思いをした」「戦争は絶対にいけない、絶対にやってはいけない」と話していました。

戦後80年となり学徒の同窓生が出席が難しくなっている中、白梅継承の会は今後も「雛の日参り」を受け継ぎ、次の世代に戦争の悲惨さなどを伝えていきたいとしています。