楽園の海、案内は水中カメラマンの長田勇さんです。
長田勇さん「今回は、北谷町の沖にある、お魚パラダイスに行ってきました!」
パラダイス!楽しみ!早速ご覧いただきましょう。
長田勇さん「陸地からおよそ2km通称「シチャゾネ」と呼ばれているポイント。冬でもお魚をたくさん見られる場所です。
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長田勇さん「水深5mではキホシスズメダイが群れています。数が一番減ってしまうこの時期にたくさん生き残ってくれています」
サンゴがいっぱい!
長田勇さん「8mの水底は、ソフトコーラルの群生地です。隙間なく覆い尽くされています」
長田勇さん「川のように流れるのはグルクン(タカサゴ)の群れ。プランクトンを求めて泳いでいるようです」
県産のグルクン!貴重ですね。
長田勇さん「ここはクリーニングステーション。このグルクンたちは体についた寄生虫をベラに取ってもらっているんです」
エラの中まで!!自然界の営みはすごいですね。
長田勇さん「そうですね」
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長田勇さん「このヒトスジモチノウオは餌を狙って、体を立てています。獲物との距離を近づけるための体勢!何かの気配を感じて見上げると」「一瞬にして通り過ぎていったイワシの群れですカツオに追いかけられていました」
長田勇さん「パイプの上についているのは養殖サンゴです。このポイントは北谷漁協がサンゴの特別区域としての許可を国から取得しサンゴの養殖活動を通して環境保護活動を行なっている場所です。長い年月をかけて育ってきたサンゴ礁を 開発という名のもとで壊すのも人間、そしてこのように保護活動を行うのも人間。環境はバランスが難しいですね」
長田勇さん「大きく育ったサンゴは、このように建てたポールの上に。サンゴの所までオニヒトデが上がって来れない構造なんです」
大切に育てられていますね。
長田勇さん「別の場所で新たにサンゴを植え付けるさいの株分け用の親株としても利用できそうですね」
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海の生き物を育むサンゴを漁協が丹精込めて育てている、すばらしいです。
長田勇さん「水深18mにある根には、たくさんのクマノミが生息しています。勝手に「クマノミ団地」って呼んでいます。沖縄では6種類のクマノミが見られます」
長田勇さん「これはハマクマノミ」
鮮やかなオレンジ色です。
長田勇さん「これはクマノミ。6種類の中で個体数が一番多い種類」
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イソギンチャクのお家でくつろいでいますね
長田勇さん「薄ピンク色のこちらはハナビラクマノミ」
これもクマノミの一種なんですか。
長田勇さん「そうです、こちらにもハナビラクマノミがいますね」
長田勇さん「その向こうには、紫色のイソギンチャク。そこに住むのは「クマノミ」まさにクマノミ団地!」
長田勇さん「こちら、ちょっと見てほしいんです。イソギンチャクとソフトコーラルの縄張り争い!」
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長田勇さん「境界線がきっちりありますよね。理由はイソギンチャクの毒です。触れるとソフトコーラルは成長できないからなんです(反対側に伸びることは可能)」
共生したり毒を出したり。自然はスゴイ。
長田勇さん「そうですね。そしてクマノミ団地のお山の頂上の一等地に住むのはセジロクマノミ。背中が白いのでこの名前です」
長田勇さん「その隣にいる個体、よく見ると模様が違いました住処や動きを見ているとセジロクマノミと一緒なんですが背中が白いだけでなくて、目の後ろにも白い点が二つ。沖縄で見られるクマノミは6種類のどの種類にも見られないとてもめずらしい個体です」
長田勇さん「隣のイソギンチャクに住んでいるのはハナビラクマノミですが、似ている感じはありますね。この2種類からのハイブリットかもしれません」
こんなホットスポットのような場所が北谷沖にあるのですね。
長田勇さん「クマノミ団地を上から見ると、良いバランスでイソギンチャクが並んでいます」
すばらしいですね、生き物たち!
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長田勇さん「その隣、水深20mには「カクレクマノミ」の姿もあります。3匹が生息していますね。一番大きいのがお母さん、2番目に大きいのがお父さん。この日の水温は21℃でしたが、春先になって23℃まで上がると、繁殖行動が始まります。5月頃には新たな命がたくさん生まれることでしょう」
クマノミすごかった!
長田勇さん「とても狭い範囲に5種類のクマノミが見られる、数少ないポイントです定期的に観察しにいきたいです」
私たちの子供や孫やその先まで海の宝物を守っていきたいですね。以上楽園の海でした。