全国ニュースでは連日のように報道されているコメの価格高騰について、県内でも年明けから影響が出ています。県内の現状と消費者の反応をお伝えします。濱元記者です。
濱元記者「県内のコメ売り場です。どの米も5キロで4000円ほどと高騰しています。県内のスーパーではことし1月ごろからどんどん値段が上がり始め、今では販売価格が去年の2倍近くになりました。スーパーの担当者によると、コメの入荷が以前よりも1割ほど減っている為で手に入らない銘柄のものもあるということです」
スーパーの担当者は「(これ以上の値上げはどうなるんですか)と聞かれるんですけど、自分たちでは分からないので、お答えできないというのがやっぱり困っちゃうでもありますね単純に安くなって提供できればいいなと思いますね、米は毎日食べるものなんで」と語ります。
去年は5キロで2500円ほどだったものが4000円を超えるなど、県民の家計を直撃しています。
買い物客は「高いです、買いしぶっちゃいます。3000円台からでも高いなって印象はあって、今は4000円台でそれでもやっぱり買わないといけないので買うんですけど、麺類とかパスタを食事にいれてます」という人や「本当に大変ですよあんなに米上がって、1000円もあがってやってけないよ家族が多いもんだから(5キロで)一週間もないよあんた。一週間ないですほんと(はやく備蓄米を)出してほしいです助けてほしい」という人もいました。
さらに「しょうがないと思うけど一部報道で一部業者が買いだめているみたいな…、そういうので上がっているならよろしくないよねただ本当に農家さんが肥料などの(高騰で値段が)上がるのであれば、それはそれでいいと思うんだけどね」と話す人もいました。
現状と消費者の声を取材した濱元記者です。お米の値段が上がっている状況について、最後のインタビューの方のように農家の方たちにとっても適正な金額なら理解できるという声もある一方でいくらが本来適正な価格なのかわかりにくい面がありますね。
濱元記者「はい県内の複数の〝卸売り業者〟によると、去年の同じ時期よりコメの値段が1.5倍から1.8倍になっていて、今の価格が消費者にとって適正とはいえないと話しています。そのため、政府が決めたのは備蓄米の緊急放出。政府は緊急説明会を開くなど対応にあたっていますが、卸売り業者ではすぐに値が下がるかは疑問だとみていて、今後の見通しもたっていないということです」
備蓄米が売り出されたとしても去年並みに値段が下がる事は見込めないということですね。
濱元記者「はい。県内のコメの生産量だけでは県民の需要を満たしていないという現状がある中今のコメの価格は県民にとってはやはり高いといえます。主食のコメの値付けの仕組みや今後の動きについても取材を続けたいと思います」