
プロ野球春季宮崎キャンプ。2週にわたってお伝えしていますが、きょうは西武とオリックスです。去年悔しさを胸に今シーズンの飛躍を目指す県勢投手を取材してきました。
埼玉西武ライオンズ
宮崎県日南市で行われている埼玉西武ライオンズの春季キャンプ。昨シーズン最下位からの巻き返しを狙っています。
県勢では、最速160kmのストレートが武器、石垣島出身・平良海馬と、アンダースロー右腕・浦添市出身の與座海人の2人が1軍でスタート。
この日は、ピッチャーが投げる球種をバッターに伝える形式で行われた実戦練習で、2人とも初めて打者を相手にマウンドに上がりました。
平良海馬は先発ピッチャーとして2年目を迎えた昨シーズンでしたが、けがの影響で先発登板は5試合にとどまり、シーズン途中からリリーフに回りました。
プロ8年目の今シーズンは西口文也新監督から「抑え」に指名された平良。気持ちを切り替え、再び守護神としてセーブ王を目指します。
埼玉西武ライオンズ 與座海人「色々経験してきて良いも悪いもあったけど、やっぱり一軍の舞台で投げることこそがプロ野球選手だと感じる」
一方、平良と同期入団の與座海人も悔しさを味わった選手の一人。2022年に10勝を挙げましたが、昨シーズンはなかなか調子が上がらず、一軍では7試合の登板でわずか1勝に終わりました。
埼玉西武ライオンズ 與座海人「一番は一軍のマウンドで仕事をする。その中で投球回、三振を多くとりたい。キャリアハイを目標にやっている」
今回のキャンプでは、昨シーズンから投げ始めたシンカーに手ごたえを感じていた與座。キレの増したストレートと多彩な変化球を武器に、「一軍」定着を目指します。実戦練習後にはボールを持たずに投球を再現する「シャドーピッチング」でフォームを入念に確認していました。
埼玉西武ライオンズ 與座海人「任された試合でしっかり責任を果たすだったり、僕が投げた試合でチームが勝つことを大事にして、結果的にイニングを稼いだり勝ちがついてきたら」
今年9月で30歳になる與座。西武の6年ぶりのリーグ優勝に貢献するべく、腕を振り続けます。
オリックス・バファローズ
オリックス・バファローズ 宮城大弥「一番はけがせずシーズン最後まで投げ切りたいし、(最優秀)防御率を頑張って取りたい」
3年前日本一を達成したオリックスで、プロ6年目を迎える宮城大弥。山本由伸がメジャーリーグに移籍し、新エースとなった昨シーズンは20試合に登板して7勝9敗。けがもあり、満足のいくシーズンとはなりませんでした。
それでも、プロ5年間で42勝を挙げ、リーグ3連覇に貢献した左腕は、岸田護新監督から2年連続の開幕投手に指名され、2年ぶりのリーグ優勝へ向け、大役を任されました。
オリックス・バファローズ 宮城大弥「勝って始まれば良いスタート切れるし、勝ちにこだわって、良いスタートを切りたいので頑張りたい」
背番号は自ら志願し、13から18に変更。今シーズン楽しみにしているのは、7月に予定されている、西武との県内での公式戦です。
去年も公式戦に登板予定でしたが、けがで欠場。今年こそ、プロ入り初の「がい旋」登板に期待がかかります。
オリックス・バファローズ 宮城大弥「去年ちょうど(試合の)一週間前にけがをしたので、沖縄に来られなくて大阪で見ていたけど、独特の応援、指笛を聞いていて、楽しそうな雰囲気だと思ったので、沖縄で投げるとなったら高校以来だと思うので、体、ピッチングの成長、大人になった姿を見せられたら」
今年は「開幕戦勝利」に「初の県内公式戦登板」そして「最優秀防御率獲得」へ。エースとして球団を、球界を背負う覚悟で臨みます。
プロ野球春季キャンプは残りわずか。ファンの期待を背負う県勢選手たちが、2025シーズンの活躍をめざし、最後のアピールに汗を流します。
プロ野球春季キャンプは早いところではきょうで終了、打ち上げとなります。西武とオリックスは7月1日と2日に沖縄セルラースタジアムでの公式戦が予定されています。