去年11月、本島北部を襲った記録的な大雨の被害から3か月が経ちました。少しずつ復旧作業が進んでいますが地元住民は今だ不安な日々を過ごしています
そんな中、地元の人に寄り添った支援を行いたいとイベントを企画し寄付金を集った男性を取材しました。
去年11月、本島北部を襲った記録的大雨、国頭村比地地区では、比地川が氾濫し、浸水による住宅への被害があり今でも多くの住民が避難生活を余儀なくされています。
![特集 北部豪雨から3か月 バイカーたちが広げる「支援の輪」](https://www.qab.co.jp/news/wp-content/uploads/25-02-11-rp01-001.jpg)
宮城シズ子さん「長年一緒にきた大事なものが全部ほとんど廃棄されたので、それをまた考えると悔しいような悲しいような、色んなのが入り混じって」
この地区に6年前に引っ越してきた宮城シズ子さん。大雨の被害で自宅は床上浸水し半壊しました。
宮城シズ子さん「ここすれすれですね。ここまで本当に」「上がってきたそうだなって思ったら引いたんじゃないんでしょうね」
被害から3か月が経ち、床や壁の張替作業が行われ少しずつ生活環境が整って行く中、それでも不安な日々は続くと話します。
宮城シズ子さん「雨怖いですよ朝が怖いですね。夜中に(雨が)きたらどうしようかと思って」
![特集 北部豪雨から3か月 バイカーたちが広げる「支援の輪」](https://www.qab.co.jp/news/wp-content/uploads/25-02-11-rp01-002.jpg)
多くの住民が不安な気持ちを抱えながら日常生活を過ごすなか、バイクのチャリティーイベントを通して被災者の力になりたいと立ち上がった男性がいます。神谷直樹さんです。
神谷直樹さん「チャリティーランは2011年の東北震災を機に始まったバイク乗りによるチャリティーイベントなんですが、何か支援できることないねって話してだったらみんなで集まって何かしらできるんじゃないかっていうことで集まって始まったのが、最初のチャリティーランという形で」
「趣味のバイクで支援したい」という思いからこのイベントを始めた神谷さん、これまでに首里城復興や能登半島地震の支援でチャリティーイベントを開催してきました。
今回、大雨の被害を知り現地を見た神谷さん。少しでも被災者の助けになりたいとチャリティーランの開催を決意しました。
![特集 北部豪雨から3か月 バイカーたちが広げる「支援の輪」](https://www.qab.co.jp/news/wp-content/uploads/25-02-11-rp01-004.jpg)
神谷直樹さん「今までは県外で起こるものなのかなと思ってたのが、身近で起こる災害ということで、その現場に足を運んで実際の現場見たらやっぱすごくて、これだったら僕たちがやる意味が多少はあるのかなと思って」
チャリティーラン イベント当日、この日、イベントの会場となった中城村公共駐車場にはSNSや神谷直樹さんの呼びかけで集まった県内外のバイク愛好家ら300台が集結。会場では、神谷直樹さんがデザインした1枚1000円のステッカーを販売、その売上を寄付金として被災地に贈ります。
バイクの大きさや参加者の年代は様々ですが、気持ちは1つです。
名護市からの参加者「現地も行って、ちょっと側溝のですね、泥の片付けとかもちょっと手伝ってきたんですね。北部のメンバーでいそういう形でちょっと今日は募金の活動に参加したいと思ってます」
沖縄市からの参加者「(神谷さんは)いつもそういった困ったことがあると助けましょうという活動をされてるんで、それにも共感している。協力させてもらってるということですね」
![特集 北部豪雨から3か月 バイカーたちが広げる「支援の輪」](https://www.qab.co.jp/news/wp-content/uploads/25-02-11-rp01-006.jpg)
今回のイベントで集まった寄付金はおよそ50万円、この寄付金を北部の被災地の方の生活に少しでも役立てて貰えればと神谷さんは話します。
神谷直樹さん「家の修繕とか何か、家具とかそういう困ったもの必要なものに充ててもらえればいいかなと思っております」
チャリティーランを企画した神谷さんですが、今後も災害が起こった際には被災地に寄り添った活動していきたいと話しています。