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沖縄戦で旧日本軍が首里城の地下に構築した第32軍司令部壕の保存や公開方法を検討する委員会が開かれ、基本計画を2024年度中に策定することを確認しました。

検討委員会は沖縄戦の実相と教育を次世代へ伝える重要な戦跡として、第32軍司令部壕の保存と公開方法を探ろうと県が設けたものです。

会合では沖縄戦研究者や平和ガイド地質・地盤などの有識者ら13人の委員が、県から示された壕の保存・公開に向けた計画案について意見を述べました。

計画案の中で、第1坑口の整備概要に記された「当時の状況をより感じる公開方法を検討」という文言については遺族や関係者への心情に配慮が必要だという指摘や「壕内部の追体験や他の手法を用いて学習の場として利活用する」については平和教育には馴染まないなどの意見が述べられました。

また、県は計画案で第1坑口の整備を継続する一方、発掘調査を含めた公開のタイミングを整理し見学できる方法を模索する他、入口が斜面上にある第5坑口では工事の工程段階からの見学を検討しているとし、いずれも2025年度の実現を目指したいとしています。

県はこれらの委員からの意見を集約し、2025年3月には基本計画を策定するとしています。