観光業界こそ積極的に地産地消を目指そうという動きです。県内の観光事業者と客室の備品や農林水産物などの県産品を扱う事業者を集めた展示・商談会が読谷村でありました。
沖縄総合事務局農林水産部平良正人課長補佐が「沖縄県に来られる観光客の方とかに、もっと沖縄の良さとか味わってもらうため沖縄の素材で作ったものとかをホテルで接してもらうことで県内の需要を増やしていくきっかけになるかなと思ってる」と開催の意義を語ります。
観光地・沖縄の魅力を向上させて中小事業者の稼ぐ力や域内経済環境の強化を図ろうと開催された「果報庭・食のいちゃりば展示商談会」はことしで5回目です。
イベントにはホテルのアメニティやアクティビティなどの非食品関連の事業者と、農林水産物や加工食品などの食品関連事業者80社が参加。県内の宿泊・飲食事業者らを対象に新たな需要を作ろうと展示商談会が開かれました。
与那原町の動物クリニックはペットと観光を楽しむ人に対して無農薬で天然素材を使った犬猫のスキンケア商品を開発。ペットをホテルに預けることなく一緒に観光地を巡る事が出来ます。そのあと商品でケアすることでペットとともに旅行が楽しめるというものです。
がじゅまる動物クリニック周本記世院長は「沖縄県産品として、まだペット用品というものが普及していない中で動物病院の獣医師として何かできないかと考えた時にペットさんを連れてお泊りに来ているワンちゃんへ、是非、沖縄で沖縄の自然の恵みを感じていただくという意味でもアメニティなどとして使っていただけたらと」話します。
こちらは県産のシークヮーサーやマンゴー・パイナップルなどの果汁を詰めたスティックタイプのアイスクリーム。ホテルにこんな使い方を提案します。
パウダーフーズフォレスト栗本直幸課長代理は「この商品は本当に小さい子どもでも食べられるように無添加で作ってますので、お子さん向けに(宿泊所)来ていただいた方にウエルカムサービスとかに使っていただいたら大変嬉しいですね」
県内の宿泊業者や飲食業者は沖縄に特化した商品が集まるこのイベントを高く評価していました。
オリエンタルホテル沖縄リゾート&スパ喜名貢士マネージャーは「ホテルとしてもコンセプトのやんばるとか絞った、沖縄に特化したコンセプトを持っているので、やはりこういう沖縄のものに特化した商品を色々見れるのはありがたい」と語り、沖縄プリンスホテルオーシャンビューぎのわん星野真廣スーパーバイザーは「個人でやっぱり探しても、やはり目の届かない所だったりとかもあるので、1か所に集まってメーカーさんの方から声をかけていただいて詳しい説明を受けれるというのは選定する上でも時間短縮になりますし大変ためになるので有難い。最近の流れでいうとやはりSDGsな商品だったり、あとは県産品のものをしっかり押し出してくれるような商品、県外の方が来て求める沖縄の商品っていうのを私たちがお客様にご案内しやすいような物をプッシュしていただけると大変ありがたいです」と話していました。
主催した沖縄総合事務局は今後、生産者と観光事業者が直接会って取引に繋げることで新たな需要を広げていきたいと話しています。