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2026年秋の完成を目指す首里城の正殿。県に寄せられた基金を活用して制作された木彫刻物が木材倉庫に搬入され、その様子が公開されました。搬入された木彫刻は正殿の正面に設置される「唐破風妻飾」と向拝奥の彫刻物「牡丹に獅子・唐草」そして「獅子」の3点です。

「唐破風妻飾」は、奈良県のヒノキを使用し富山県で制作。正殿中央の屋根・唐破風を飾る火焔宝珠を中心に、阿吽の龍や蟇股・瑞雲が施されています。

彫刻師の砂田清定さんは「首里城は城の中でも日本最大級の城なので、県内の方・外国の方にも喜んで見ていただけるよう作った。光栄な仕事だったと思う」と話しました。

向拝奥に設置される山口県で制作された木彫刻は今回の復元から獅子が加わった「牡丹に獅子・唐草」

そして県立芸大による「獅子」はおよそ1.3倍の大きさとなっています。彫刻師の上原一明さんは「(琉球国)当時に作った人たちの気持ちになって常に作業していた。時代を超えた繋がりを感じながら制作した」と話しました。

搬入された彫刻物は今後、漆塗りや金箔などの彩色が施され、2025年の春までに首里城正殿に取り付けられる予定です。