まずは高校野球です。今年は11年ぶりに沖縄から春のセンバツ2校出場が期待されています。沖縄尚学とエナジックが2025年最初の練習を迎えました。
今年、沖縄尚学と共に春のセンバツ出場が期待されるエナジック。年末年始1週間のオフをはさみ、昨日今年最初の練習がスタートしました。
神谷 嘉宗 監督「センバツも確実視されるようになって地域の皆さんも期待している」「これを機に一気に羽ばたいていかないといけない」「そういう年です。」
エナジック砂川 誠吾 主将「エナジックにとって大切な一年になると思うから」「笑顔も大切だけど時には厳しく味方同士でしっかりやっていきましょう」
春のセンバツ出場有力という形で迎えた新年。創部3年目で初の甲子園出場が近づいています。
エナジック砂川 誠吾 主将「春の甲子園が近づいているという事もあり、皆モチベーション高くできているなと感じます。先輩たちの思いを引き継いでエナジックの歴史に名を刻めるように意識している」
秋の九州大会で全試合登板したエース久高はこれまでの実戦を通して感じたことが。
エナジック久髙 颯 選手「(球が)良いコースに入ってもファウルだったり、ちょっとでも甘く入ったら捉えられたり」「秋大会、九州大会で自分のストレートのレベルが低いなと感じたので、この冬で球速だけではなくてボールの回転だったり、質を上げてストレートでも三振を捕れるピッチャーになりたい。」
チームは去年の秋の県大会と九州大会で準優勝。優勝まであと一歩のところで2回とも沖縄尚学に敗れています。
エナジックイーマン琉海 選手「(沖縄尚学は)新人大会から4回対戦して3回負けている相手なのでこれ以上負けられないという思いがある」「機動力を中心に今年は「打撃力」という事もテーマに掲げているのでその2つをかみ合わせればもっと強いチームになれると思う」
「野球を始めた時から甲子園という舞台に憧れを持ってやっている、それが目の前まで近づいていることにワクワクした気持ちもあるので」「一日一日を無駄にせず悔いのないようにしていきたいなと思う」
創部3年目のエナジック、2025年初めての甲子園へ新年のスタートを切りました!
沖縄尚学 比嘉公也監督「(エナジックが)何とか歴史の新たな一歩をという意味においてはすごく気合いややりがいを感じていると思いますよ。それを上回る意識や気持ちがないと下手したら一つも勝てないよ、きょうからの新たな一歩は大事だと思います」
こちらは4日にスタート。沖縄尚学。去年秋の九州大会で優勝を果たし、2年ぶり8度目の春のセンバツ出場が有力となっています。
午前中は、一切ボールを持たず、ラントレーニングや体幹トレーニングに汗を流し、チームで鼓舞しながら、それぞれの選手たちが自分を追い込んでいました。
沖縄尚学 眞喜志拓斗主将「昨年は悔しい思いで11月に戦いを終えてしまったので今年は3月に向けて本当に気合いが入っています。」
去年11月に行われた、各地区ごとの優勝校が集まる明治神宮大会では初戦で福井の敦賀気比に逆転負け。現状に満足せず、全国の壁を打ち破るために走攻守すべてにおいてレベルアップが必要と話します。
今年目指すは甲子園・春夏合わせて通算30勝。1962年の沖縄高校時代の初出場以来ここまで26勝を重ね、あと4勝に迫っています。沖縄尚学が重視するのは、引き続き「バッテリーを中心とした守り」。それに加え、試合の流れを渡さないための得点力の向上が求められています。
沖縄尚学 比嘉大登選手「自分の持ち味であるチャンスでの一本、チャンスメイク、長打率がよかったけど明治神宮大会で全国との差を知ってまだまだだなというのが2024年はあった」
また、2年前の夏の甲子園で1年生ながらベンチ入りした宜野座恵夢は左ひざのけがで離脱中。練習のサポートや自分が今できる範囲の練習に取り組み、復帰を目指します。
沖縄尚学 宜野座恵夢選手「2学年上の先輩方は練習で一球に対する姿勢や声掛けなど、自分たちにはないレベルの高さがあった。このチームは元気なチームだけど相手のペースに合わせてしまうという悪いところもあるのでそこを修正すれば全国でも勝てるチームになる」
沖縄尚学 眞喜志拓斗主将「新チーム当初から掲げてきた「バッテリーを中心とした守り」を全国でもしっかり発揮して目指すはセンバツ優勝なのでそこを目指して3月まで取り組んでいきたい」
日本一をめざしセンバツに向けスタートした、エナジックと沖縄尚学。全国の壁を越えるべく互いに切磋琢磨し、高め合う沖縄高校野球の一年が始まります。