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去年12月のアメリカ兵による少女誘拐・性的暴行事件に抗議する県民大会が、きのう沖縄市で開かれました。

今回の県民大会は、県内の女性団体が中心となって開催し、会場となった沖縄市民会館には、抗議の声を上げようと主催者発表で2500人が集まりました。

大会では、この事件について、アメリカ軍や日本政府などから県に情報提供がなく、その後も、軍関係者による性犯罪が4件発生したと指摘。参加者は、知らされていれば事件を防ぐことが出来たのではと批判しました。

玉城知事が、「二度と被害者をださないよう軍に規律の徹底と構造的な責任を求めていきたい」と述べたほか、登壇者からは、なぜ、人権が守られないのかという憤りの声があがりました。

女性団体連絡協議会・伊良波純子共同代表「常套句となった綱紀粛正。疑問の残る通報制度の見直しなど通り一遍の対応は、女性の尊厳を踏みにじる県民を愚弄するものです。」

登壇した大学生中塚静樹さん「基地賛成とか反対とかの枠組みの中で考える問題ではありません。目を向けるべきは性暴力によって人権が蹂躙されたということです」

登壇した大学生崎浜空音さん「今回の被害者は、未成年です。どうして自分の青春を沖縄に生れたから基地があるからという理由で奪われなければならないのでしょうか?」

大会では、被害者への謝罪と精神的ケア、完全な補償など4項目を求める決議を採択しました。

比嘉鈴代「女性たちがあきらめずに、現状を許さないと声を上げたこと、多くの人達があなたはひとりではないと伝えたこと、そういった意味では大きな意義のある大会となりました。」