※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

ここからはシリーズでお送りしている「2024年録」きょうのテーマは世相です。県内で起きた様々な出来事から今年1年を振り返ります。今年も残すところ10日あまり。記者やカメラマンたちがとらえた様々な表情をご覧下さい。

能登半島地震

最大震度7の揺れとなった能登半島地震が発生し新年早々災害に見舞われた2024年。今年は沖縄も災害と向き合う1年となりました。

津波警報 4月3日

4月、台湾で発生した地震の影響で沖縄にも津波警報が。

儀間記者「読谷村のバイパス道路でも沿岸部から高台に避難する車で大渋滞しています」

2024年録 世相 出来事から振り返る今年

この警報を受けて多くの県民が高台を目指して車で避難。至るところで渋滞が発生し、災害時の課題が浮き彫りになりました。

また8月には南海トラフ地震臨時情報が初めて出されるなどいつ起きるか分からない地震や津波への備えを考えるきっかけとなりました。

さらに先月、沖縄本島北部を襲った大雨。この大雨により河川の氾濫や土砂崩れが発生。国頭村の比地川では周辺の多くの住宅が浸水被害に。1カ月以上たった今でも自宅で生活できない住民もいます。

被害にあった住民(12月10日放送)「もう少し県のほうで、今後の生活を保障できるよな感じの何かしらの手当といいますか、こんなのがもっと早く知りたいですね」

また、県の対応の遅れにより災害救助法の適用が困難となり、災害対応における行政の課題も浮かび上がりました。

2024年録 世相 出来事から振り返る今年

今年はこのほかにも

伊江島竜巻(3月5日)

スーパーのみ伊江島近海で竜巻が発生して上陸ホテルの窓ガラスが割れるなど多数の被害。

ダム貯水率が「過去最低」で節水呼びかけ。

108年ぶりの「3日連続の猛暑日」那覇では観測史上最高気温(36.0℃)

「カメ」の落とし物(4月23日)

2024年録 世相 出来事から振り返る今年

珍しい気象の話題に続いては珍しいこんな「落とし物」も。

沖縄警察署・新垣真会計課長「正直びっくりしました。二十数年(警察職員)をやっていますけど、私自身は初めてですね」

警察も初めてと語る「落とし物」の正体はなんとカメ。沖縄市内で見つかったこの「落とし物」はその後無事に飼い主に引き渡されたということです。

フロントガラスにハブ(10月10日)

動物はこんなところにも。フロントガラスでニョロニョロ動く不気味な生物。ワイパー部分から出てきたのはなんと巨大な「ハブ」!蛇年は来年ですが、少しフライングで登場してしまったんでしょうか?

この後も様々なことがあった2024年の沖縄を映像とともに振り返ります。

映像とともに振り返る今年の沖縄。続いては明るい話題やおめでたい話題をご紹介。

2024年録 世相 出来事から振り返る今年

沖縄の観客を魅了したのは「ハッピードリームサーカス」の沖縄公演。2カ月半で166公演8万4374人の観客を魅了。最年少パフォーマー・ルーズベルトくん(11)が高さ5.5メートルの一輪車に挑戦して成功。

八重山上布の染織作家・新垣幸子さんが人間国宝に認定。古来の技法である「括染」を復活させる。

泡盛を含む 日本の「伝統的酒造り」ユネスコの無形文化遺産への登録が正式に決定

続いてはQABが今年開設したニュースを配信するYouTubeチャンネルの再生回数から今年の沖縄を紐解きます。きのうまでの再生回数トップ5はこちら。中でも3位から5位にランクインした話題をご紹介。

5位「ジャングリアの進捗は? 運営会社の代表を直撃」5位にランクインしたのは、来年夏ごろ開業予定のテーマパーク「ジャングリア」の進捗についての特集。いまだベールに包まれているジャングリアですが、来年の早い時期に開業のタイミングが明らかにされるとのことです。

2024年録 世相 出来事から振り返る今年

4位「コストコ沖縄1号店オープン!開店前から行列が」4位は、8月に南城市にやってきたコストコ開業のニュース。「並ばない」と言われる県民がつくった長蛇の列から関心の高さがうかがえました。

深夜0時から並んだ人「途中雨も降る中、傘さして(並んだ)ここまで混んでると思わなかったです」

一番乗りした客「やっと沖縄にもコストコができたのかという気持ちです。見たこともないものがたくさんあってお買い物がワクワクしました」

コストコのほか、今年4月には那覇市に同じく沖縄初上陸のロピアもオープンし新たな店舗ににぎわいが生まれた1年でした。

3位「A1ソース休売へ 県内からは惜しむ声」女性(那覇市)「困ります!困ります!」女性(読谷村出身)「もうショック。衝撃でした。」驚きの声が聞かれた3位は県民に親しまれてきたA1ソースが販売休止になるニュース。

ここ数年、粘度の低いA1ソースが見られるようになり原因究明のために販売を停止するとのことです。これまで県民が親しんできたものとの別れはほかにも。

2024年録 世相 出来事から振り返る今年

「リブロ リウボウブックセンター店」5月いっぱいで閉店21年の歴史に幕

ありがとうコザボウ コザボウリングセンター(コザボウ)が3月31日 61年の歴史に幕をおろす。

沖縄を支えた方々 逝く

マキノ正幸さん「沖縄アクターズスクール」の創業者安室奈美恵さんやSPEEDなど多くの芸能人を輩出。

前宜野湾市長・松川正則さん市長在職中に東京で急死普天間基地の跡地利用などを政府に要請するため上京中だった。

沖縄市長・桑江朝千夫さん3期目の任期中に死去沖縄アリーナ建設やバスケW杯開催に尽力。

2024年録 世相 出来事から振り返る今年

元沖縄国際大学教授・吉浜忍さん沖縄戦研究の第一人者42年間にわたり平和教育に尽力。

来年は戦後80年。節目を前に戦争によって引き裂かれた家族の絆がひとつ取り戻されました。アカヒジ・サムエルさん日本人の血を引きながら無国籍状態に。

アカヒジ・サムエルさん親族と名乗り出た人たちの証言や記録をもとに、日本国籍の回復を目指して「就籍」の許可を申請。

香村幸男さん「そう、香村よ。香村、香村サムエル、OK」サムエルさん「沖縄の親族と出会えて、父に心から感謝している」

2024年録 世相 出来事から振り返る今年

アカヒジ・サムエルさん日本国籍の回復が認められ「香村サムエル」さんに。残留日本人2世今もフィリピンで無国籍の状態で暮らし国籍回復や身元捜しを望むのは50人あまり。

様々な出来事があった今年の沖縄。来年は平和な出来事で笑顔があふれることを願って。