琉球の貴重な動植物を紹介する「リュウキュウの自然」です。案内は動物写真家の湊和雄さんです。本日もよろしくお願いします。本日は「2024年総集編」今年お届けしたものから選りすぐりの映像です。早速VTRをご覧いただきましょう
まずは3月15日に放送した「ヤンバルトカゲモドキ」です。
湊和雄さん「やんばるのニューフェース登場です。以前から知られていた存在で、これまではクロイワトカゲモドキと呼ばれてきました。クロイワトカゲモドキは、やんばるだけではなく沖縄本島全域に生息しています。名護市より南のものは これまでどおりクロイワトカゲモドキそれより北のものと古宇利島産が独立してヤンバルトカゲモドキと分類されることになりました」「地域によってはアシハブやジーハブと呼ばれているそうです。みなさんの地元ではどう呼ばれていますでしょうか」
次は9月20日放送 「やんばるの固有種が8種に」です。
湊和雄さん「これはホントウアカヒゲのオスの成鳥。これまでは奄美大島、徳之島などに生息するナミアカヒゲの亜種という扱いでした。「亜種」とは同じ種類だけど、地域によって少し姿が異なる集団のことですこれまでもナミアカヒゲと別亜種、別種と両方の説がありました。」
「しかし、9月に日本鳥類学会から別種、つまり、やんばる固有種とお墨付きが出た訳です。これらのことにより、やんばるに生息する天然記念物指定動物16種のうち、半分の8種が やんばるの固有種によって占めることになったのです。」
すばらしいことですね、やんばるはまさにホットスポット。
湊和雄さん「一見喜ばしいことですが、やんばるで絶滅してしまうと、地球上から消えてしまうという危険も孕んでいます。」
貴重なやんばるの森ですね。大切にして次世代に残さねば。
湊和雄さん「一方で、心配な状況も少なからず見受けられます。異常気象、地球温暖化の影響と考えられる環境変化です。3月1日放送の「暖冬の影響は?」で、例年の冬は滅多に見られないコノハチョウの成虫が真冬でも1日に10匹以上見られたことを報告しました。」
そうでしたね。
湊和雄さん「さらに、7月18日の「コノハチョウの裏表」では以前は梅雨明け直後に多くのチョウが見られたのに今年はコノハチョウ以外のチョウは非常に少ないことを説明しました。夏が暑すぎることが影響しているのでしょうか。」
湊和雄さん「逆に、コノハチョウは20年ぶりくらいの大発生でした。コノハチョウは熱帯系のチョウですから、暑いのが得意なのかもしれません。」
つづいて10月18日放送の「チョウの発生ピークは秋へ」と11月15日放送「地球温暖化の影響か?」からです。
湊和雄さん「10月中旬から、各種のチョウが増え始め11月にはタイワンヒヨドリバナモドキの花に、ツマムラサキマダラとマルバネルリマダラの大集団が群がっている衝撃的な映像を紹介しました。自然界のリズムが崩れ、「平年は」「例年は」という表現が使いにくくなっています。今後が心配です。」
今年の沖縄本島は台風が近づかず、海水温も高くなったり自然界の心配が続きますね。
さてこちらも毎年恒例、カレンダーのプレゼントです。湊さんの画像がふんだんに使われたサイン入り「世界自然遺産やんばる2025カレンダー」を10名の方に。
湊和雄さん「ひとことお願いします」
ご希望の方はQABウェブサイトからご応募ください湊さん、来年もよろしくお願いいたします以上リュウキュウの自然でした。
リュウキュウの自然より「世界自然遺産やんばるカレンダー2025」を10名様にプレゼント!! 締め切り:12月13日(金)