18日沖縄市で高齢女性が、現金をだまし取られるなど特殊詐欺事件が相次いで発生しました。2024年に県内で確認された特殊詐欺の被害件数がきのうまでに120件と、2023年の件数の2倍余りに増えていることが警察のまとめでわかりました。
警察によりますと18日午前9時ごろ、沖縄市に住む80代の女性に役所の職員を装う男から電話で、「医療費の払い戻しがあり、口座にお金を返金します」などと連絡がありました。
話を信じた女性は、指示された口座に現金およそ50万円を振り込んだということです。その後、女性が市役所に相談したことで事件が発覚しました。
また、同じ沖縄市内に住む90代の女性は、役所職員や金融機関の職員と装った男から電話で「保険料の払い戻しがあり、手続きのためにキャッシュカードを回収する必要がある」などと連絡を受け、キャッシュカードを用意。その後、男が、回収のために家に来ましたが、家族がいることに気づくとその場から立ち去ったということです。
県警は、2024年に入って11月18日までに県内で発生した特殊詐欺の状況を発表し被害件数は120件と、すでに2023年1年間の2倍あまりになっています。
このうち、警察官や息子などと偽りうその電話で金銭をだまし取るオレオレ詐欺は、11月18日までに30件で2023年に比べて10倍になったということです。
また、2023年は被害がなかった、キャッシュカードの交換や保険料の過払い金の返還などとうそを言って、カードなどをだまし取る「預貯金詐欺」が17件となっています。
県警は、「還付金の返金手続きをATMで行ったり、手続きで職員がキャッシュカードを受け取りに来ることや警察官などが電話などで振込を指示することは絶対にない。電話があった場合は、必ず詐欺を疑い相談してほしい」と呼びかけています。