楽園の海、案内は水中カメラマン長田勇さんです。きょうは「水中地形ポイントを冒険!万座の海 Part2」です。前回は素晴らしい迫力ある洞窟の冒険でした!
長田勇さん「引き続き、万座の魅力的な海をご覧いただきたいと思います。」
ではVTRをご覧ください。
長田勇さん「瀬良垣漁港からボートに乗ってポイントへ向かいます。南風や東風が吹くと、海が穏やかになる万座の海。11月になると北寄りの風が吹き始めるので、シーズンギリギリで撮影してきました」「今回は、洞窟を堪能できる「ドリームホール」から150m離れた場所にあるクレバスを目指します。」
クレバスですか!
長田勇さん「はい、クレバスとは岩と岩の間に形成された深い割れ目の事。今回は洞窟ではなく、そのクレバスを堪能したいと思います。」
ダイナミックな地形です!冒険の始まりですね!
長田勇さん「亀裂の隙間からゆっくりと入っていきます。人1人ギリギリの幅です。」
これはすごいところですね。
長田勇さん「安全な場所と分かっているので安心して見てくださいね」
わあ、これがクレバス!
長田勇さん「そうです、クレバスの魅力は、なんといっても岩の隙間から降り注ぐ光のシャワー。万座には魅力的なクレバスが沢山あるんです。」
神々しいですね。
長田勇さん「通路の突き当たりまで行くと、アカマツカサの溜まり場がありました。その奥から悠々と泳ぐネムリブカ登場です。」
フカということはサメ?シルエットが・・・あ!これですか!
長田勇さん「随分前から住み着いているようで、高い確率で出会えます。ネムリブカにとっては、住み心地の良い環境なのでしょうね。」
さすが!迫力があります。
長田勇さん「万座のクレバス、いい感じですよね。真っ暗では無いので、洞窟が苦手な人でも大丈夫かもしれません。ただ場所によっては狭いところもあるので、狭いところが苦手の方は遠慮した方が良いかもです。地形派ダイバーにはたまらない、探検気分を味わえる素晴らしい場所なんです。」
私もここならいけそうな気がします。
長田勇さん「ぜひ行きましょう!」「さらに150m離れた所にあるクレバスへ移動します。ここ万座の浅瀬も、海水温の上昇で白化して死んでしまったサンゴが目立ちます。でも、まだ3割ほどは生き残ってくれたので何年か後にはぜひ再生して欲しいですね。」
再生を願いたいですね。
長田勇さん「2つ目のクレバスに到着しました。今回も一緒に潜っている大原さんイチオシのクレバスです。実は私、初めて行く場所なんです。」
1700本以上潜られている長田さんが初の場所!!
長田勇さん「何本潜っても、初めての場所は、ドキドキワクワクしてしまいます。入り口だけは、洞窟っぽい感じでしたが、天井も所々抜けていて太陽の光も綺麗に差し込んでます。真っ暗では無いので安心感もあります。」
私にとっては大冒険です!!
長田勇さん「100匹ほどのリュウキュウハタンポが、ライトに照らされて、キラキラと光っています。」
美しいですね。
長田勇さん「洞窟の魚の定番と言えばこの魚、リュウキュウハタンポですが、環境の似ているクレバスでも健在でした。」
長田勇さん「突き当たりに到着しました。時刻は11時55分。光の差し込み具合、最高です」
神秘的!
長田勇さん「このクレバスの光のカーテンを見に行くには必ずしも昼の12時が良いわけではなく、季節や場所によってベストな時間が変わります。同じ場所でも時間帯がズレるだけで、光線の角度も変わってきますので今回は、凄く良いタイミングで潜ることが出来ました。」
長田勇さん「他の亀裂からの光の差し込み。スポット的な場所もありました。」
自然界が作り出す芸術ですね。
長田勇さん「アカマツカサもお気に入りの場所に集合している感じでした。私がもし魚だったら、、、太陽の光が差し込むクレバスに住みたいと思うかも。」
大海原じゃないんだ・・・長田さんのすばらしい個性があってこその芸術的な水中撮影なんですね。
長田勇さん「単純に優雅に暮らすなら、この景色を独占できる環境って素晴らしいと思います。家賃高そうですけどね。」「今回はボートを固定しないで潜るドリフトダイビングをしていたので、水面にフロートを上げて待機です。」「大原さん、仰向けになって何をする?バブルリングを作って楽しませてくれました!」
きれい!!
長田勇さん「万座の魅力満載のダイビング、冒険は無事終了です。」
今回もすばらしい大冒険でしたこの場所が本島からすぐ近くにあるなん!
長田勇さん「地形の好きなダイバーは、ぜひ一度潜りに行ってみて下さい!」
ありがとうございました。以上楽園の海でした。