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子どもが持つ権利や児童虐待防止への理解を深めようと7日(きのう)那覇市でシンポジウムが開かれました。これは今月17日の「おきなわ子どもの権利の日」にちなんで子育てや児童虐待の実態などをテーマに子どもの権利を尊重しようと県が開いたものです。

基調講演では国際子ども権利センターの甲斐田万智子代表理事がインドやカンボジアで子どもたちが権利を主張した事例を紹介しながら日本では子どもに権利を教えると「わがままになる」という考えが根強く、子どもの権利についての認知度が乏しい現状が報告されました。

甲斐田万智子代表理事「大事なのは生きている子どもがどんなことに悩んで、どんなことを望んでいるのか、その声を聞いていかしていくこと」

甲斐田さんはこのように述べ「しんどい思いをしている子どもほど声を上げられない現状がある。社会全体で子どもの声を聞く仕組みづくりが急務」と訴えました。

パネルディスカッションでは、地域や行政の担当者や児童相談所に保護された経験のある当事者も登壇し、貧困やヤングケアラーなどでSOSを出している子どもたちにどうしたら気付けるか、様々な視点から意見が交わされました。

来場者「私も保育士として働いているが浸透していないことや知らないことがあって勉強になった」

県では2020年4月に「沖縄県子どもの権利を尊重し虐待から守る社会づくり条例」を施行・11月17日~23日まで「沖縄県子どもの権利週間」11月10日と11月20日に「子どもの権利を考えるシンポジウム」が開催されます。