沖縄の今を見つめる「イマジン沖縄」です。今回は、21世紀の与那原に誕生した「共同売店」について。共同売店といえば世の流れで無くなっていくばかりかと思っていましたが、そんなこともあるんですね。開店の日には与那原といえば、の、あの人。超有名な「観光大使」が登場。賑やかに盛り上げましたよ!
喜舎場 泉さん「ミージマ区共同売店、本日開店いたしました」
新島区長:具志堅 毅(ぐしけん・つよし)さん「(待ちに待ったオープンということで)ミージマ区民もみんな喜んでいます、これを機にまたミージマが発展するようにみんなでお祝いしましょう」
喜舎場 泉さん「おめでとうございまーす!」
ちょうど1年前。ここ与那原町ミージマ地区で、閉店した「旧伊集商店(きゅう・いじゅしょうてん)」を舞台にアートイベントが開催されました。
ミージマ共同売店代表 大木太平さん「どのくらい地域の皆さんが反応するのかなというところで、そういうのもあって(アートイベントを)やってみました。」
結果は大盛況!地域の人々を中心に700人以上が来場しました。
ミージマ共同売店代表 大木太平さん「やっぱりここは地域の皆さんがちゃんと見てくれている場所であって記憶にも残っている場所というところでアート展をすることで改めて気づかされた。」
そして大木さん達はこの歴史ある木造建築を極力、生かしたフルリノベーションに取りかかります。日々の仕事もしながら地域の仲間達とともに、丸1年かかってこの日を迎えました。
ミージマ共同売店代表 大木太平さん「地域の皆さんと一緒に解体から始めて、地域の子ども達と一緒にペンキ塗りとかいろんなことをこの1年かけてやってきて、やっとここまで辿り着けたというところは本当に、非常にうれしい気持ちでいっぱいです。」
と、いうことで
喜舎場 泉さん「はい、与那原町に共同売店おめでとうございまーす!」
与那原町の観光大使、QABでもお馴染みの喜舎場 泉(きしゃば・いずみ)さんがオープンまで待てない!いえ1年待ちました!お祝いに駆け付けた泉さんはお店に来ている人みんなに声をかけては次々とテープカットを行います!
去年埼玉から移住して近所に住む夫婦 夫「工事やってるのは前から知ってたので出来るのを心待ちにしていたので今日はとっても幸せです。」妻「テープカットもやらせていただいて(笑)本当良かった」
店内にはこんな人も!こきざみインディアン:もーりーさん「おめでとうございます!」
こきざみインディアンのもーりーさんも早速そばを食べていましたよ!
もーりーさん「めちゃくちゃうまいですね!もう(食べる)止まらないです!じゅーしーも最高です」
更に。
喜舎場 泉さん「インスタ見て北海道から来たって!与那原町に。与那原町長に変わってお礼申し上げます(笑)」
北海道大学の大学院生がフィールドワークの一環で来店!
北海道大学 李さん「農村地域のこういった食料品を扱うお店が地元の人たちの集まりの場所になってくれている要素もあるよねというので、研究をやっててこうやって新しい売店、ちょっと今までの売店とは形違うかもしれないんですけど同じく地域の人たちの場になる場所がまた新しくできるのすごく素敵だなと思って」
喜舎場 泉さん「ミージマ共同売店おめでとうございます~!素晴らしいですよ、我が町与那原町にまた有名どころがオープンしました。これを機会に、また皆さんが与那原町に足を運んでいただいて賑わったらいいなと思っています」
みんなが「懐かしさ」を感じるのには理由があります。
ミージマ共同売店代表 大木太平さん「この古時計も昔から店舗で使っていた古時計、今ちゃんと動いてます。招き猫があるんですけど、これも旧伊集商店の時から象徴的な招き猫になってまして」
旧伊集商店の看板も店内にそのまま飾りました。その他こだわったのは歴史ある地域の伝統行事、与那原大綱曳の縄を再現し、30年ほど前の大綱曳の写真も飾りました。古い柱など旧伊集商店の躯体を残した状態でリノベーションしたんです。
ミージマ共同売店代表 大木太平さん「新しいものと古いものが融合したような。格好良く言えばですけど」
食事メニューも豊富ですよ。おすすめメニュー第3位は地元の肉屋から仕入れた「生姜焼き定食」。肉厚な豚肉がボリュームたっぷり!続いて第2位は、ありそうでなかった「ポーク卵そば」!
ミージマ共同売店代表 大木太平さん「価格を抑えながらお腹いっぱいで帰って欲しいという、そんな思いから。」
そして第1位は!
喜舎場 泉さん「うま!かつおが効いてる」
店オリジナルの「うぇーがーそば」です!
ミージマ共同売店代表 大木太平さん「漢字で書くと「親川」と書きます。親川(うぇーがー)という拝所がありまして」
昔から地域の中心地で琉球王国時代の行事「アガリウマーイ」では王様が立ち寄った拝所であり、今はパワースポットとしても有名な親川(うぇーがー)を名前に冠したそばは、三枚肉もソーキも乗せた欲張りな一品です!
ミージマ共同売店代表 大木太平さん「ミージマ区で事業をするので是非この名前をメインのそばとして扱いたいという思いがあって、うぇーがーそばという名前にしました。」
喜舎場 泉さん「おいしい。上品。じゅーしーもおいしい毎日来るよね、だぁ、中村アナウンサー、与那原においでよ!食べれるよ、聞いてる!?来たらおばさんがおごるよ、観光大使がおごりますよ。」
他にも店内には食料品や駄菓子、てんぷら、刺身や新鮮卵なども売られていてまさに共同売店。1年前のアートイベントを主催したアーティストの津波博美さんもこの日を心待ちにしていました。
アーティスト 津波博美さん「自分も加わりたい、一緒に作っていきたいみたいな感じで夜も泉とよく覗いて、じょーとーなってきたね~って言って」
ミージマ共同売店代表 大木太平さん「この地域を活性化して、それをどんどん後世に繋いでいきたいという思いから地域の皆でこのお店、ここを出発点として始めていこう皆で作り上げて行こうといこうというそういう意味で共同売店という名前がいいのかなと。ただ従来の共同売店ではなくて今の時代に沿った形での共同売店、新しいアイデアもどんどん取り入れながら後世にどんどん繋いでいくまずここから始めていきたいなというところで「ミージマ共同売店」にした。」
今後この共同売店が地域のユンタク広場みたいな形でオジーオバーから小さな子ども達までが常にいる、集っているそこでまた繋がりが生まれて地域の子ども達の顔も覚えてもらって、そういう人と人との繋がりをどんどん活性化していく、そういうきっかけにしていきたいと考えてます。
昔ながらの一銭マチャグヮーのようでありながら未来に向けて出発した地域の共同売店。これから楽しみですね!
トイレの表示は地元アーティスト(KIYOMASA・キヨマサさん)製作の「イキガ」「イナグ」のプレート。粋ですよね!
このミージマ共同売店、今月いっぱいは日中のみの営業なんですが、来月(12月)からは夜の営業もされるそうです・将来的には二階を民泊施設にして宿泊もできるようにしたいと考えているそうです(飲んでそのまま泊まれるとか最高じゃないですか!)
詳しくはこちらからミージマ共同売店(@miizimakyodoubaiten) • Instagram写真と動画 Instagram#IMAGINEおきなわ vol.42「アートで街を元気に!旧伊集商店に集まる人々」