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18歳以下の子どもたちが腕を競う「U-18(アンダーエイティーン)島唄者コンテスト」の本選が先月、行われました。

唄三線だけではなく、言葉も審査されるこの大会に南風原高校の2人が挑みました。

沖縄で受け継がれてきた唄や言葉をつないでいこうと毎年開催されている「U-18島唄者コンテスト」。先月、予選を勝ち抜いた15人が集結し大舞台に臨みました。

沖縄尚学高校2年 兼謝名希実さん「うちなーんちゅの ちむぐくるを忘れないよう もっとしまくとぅばを広めていきたいと思っています」

コンテストでは、唄三線はもちろん、沖縄文化の根幹となるしまくとぅばでのスピーチも重要な審査のポイントの一つです。

2024U-18島唄者コンテスト本選 唄と言葉を未来へ

南風原高校2年 内里美音さん「緊張に負けず舞台にのまれずに頑張りたいと思います」

今回初めて本選に挑む、南風原高校の内里美音さんと外間凪琉さん。伝統芸能などを学ぶ南風原高校「郷土文化コース」に通い部活動を通しても、しまくとぅばに触れてきましたが、予選では話す難しさに直面しました。

このままでは、いけないと感じた2人。美音さんは地元・大東島に住む祖母・明美さんと特訓しました。

美音さん動画「まーぬ がっこー あっちょーが。って聞かれたら、へーばるこーこーあっちょーいびーん。っていうわけ」美音さん「へーばるこーこー あっちょーいびーん」明美さん「なーくーてん まぎあびーさんでー ちからんどー」

凪琉さんは、名護に住む祖母・たつ子さんに基礎から教わりました。

2024U-18島唄者コンテスト本選 唄と言葉を未来へ

電話練習「なは うとーてぃ くらちょーいびーんでもいい。」「那覇…ん?難しい」「なは うとーてぃ くらちょーいびーん」

予選から1カ月間、しっかり唄と言葉に向き合いました。

南風原高校2年 外間凪琉さん「おばあちゃんから習ってきたしまくとぅばと先生方から教えてもらった唄を出し切れるように頑張りたい」

本選では、多くの観客の前で小学5年生から高校3年生までの15人が思いを乗せて唄を届けました。いよいよ凪琉さんの出番です。

2024U-18島唄者コンテスト本選 唄と言葉を未来へ

南風原高校2年 外間凪琉さん「私は生まれる前から唄三線を聞いてきたそうです。街中で三線の音が聞こえたら、何の唄かな?と聞き耳を立てていたそうです。」「私が一番好きな唄、『千鳥小』を歌います。お聞きください。」

審査員「しまくとぅばは予選から見るとずっと良くなっていました。とても柔らくていい声でうっとりいたしました。」

次は美音さんです。

南風原高校2年 内里美音さん「私は15歳から親元を離れ今は那覇の群星寮で暮らしながら南風原高校に通っています。親元を離れて寂しさもありますが友達と一緒に頑張っています。」

2024U-18島唄者コンテスト本選 唄と言葉を未来へ

審査員「本選までにみなさんすごく上手になるんです。そのなかの一人だなと思いました」「(声も)予選よりさらに伸びやかになって良かったと思います」

精一杯やり切りました!結果は?

美音さんが、見事、2位にあたる優秀賞に選ばれました。最優秀賞は沖縄尚学の兼謝名(かねじゃな)さんでした。

2024U-18島唄者コンテスト本選 唄と言葉を未来へ

南風原高校2年 内里美音さん「しまくとぅばも唄三線も沖縄だけじゃなくて世界に広めたいなと思いました」

凪琉さんは惜しくも入賞は逃しましたが、島の言葉を学ぶ大切さを知りました。

南風原高校2年 外間凪琉さん「しまくとぅばを覚えたら民謡の歌詞の意味も入ってくると思うので、しまくとぅばは練習するべきだなと思いました」

2024U-18島唄者コンテスト本選 唄と言葉を未来へ

予選から1カ月の練習期間でも飛躍的に成長した2人。これからも、一言一言、積み重ねていきます。今回の大会の様子は、県文化協会のユーチューブでも配信されていますのでぜひ、ご覧ください。