プロ野球ドラフト会議で、3人の県勢選手が指名されました。エナジックスポーツの龍山暖選手。緊迫と感謝のドラフト指名を振り返ります。
エナジックスポーツ 龍山暖選手「何位かは分からなかったけど指名される自信はあった。」
エナジックスポーツ3年 龍山暖。プロ志望届を提出し、名護市瀬嵩にある学校の教室でプロ野球ドラフト会議の行方を見守りました。
龍山は強肩、強打と俊足を武器に、4番キャッチャーとしてエナジックを好守で引っ張ってきた一期生。今年春の県大会で初優勝し、九州大会に出場したほか、夏の沖縄大会では、惜しくも甲子園に届かなかったものの、チームを準優勝に導きました。
ドラフト会議では、宗山塁、今朝丸裕喜など高校や大学、社会人のそうそうたる選手たちが上位で指名を受ける中。
寺崎アナウンサー「今、4巡目までの選択が終わりました。龍山選手への指名はまだありません。緊張した表情でその時をじっと待っています。」
徐々に口数も減り、指名漏れへの不安がよぎります。
エナジックスポーツ 龍山暖選手「順位が進むにつれて指名がないんじゃないんじゃないかという不安があって」
会議開始からおよそ1時間40分。その瞬間はやってきました。
寺崎アナウンサー「エナジックスポーツ・龍山暖選手西武から6巡目で指名です!」
エナジックスポーツ 龍山暖選手「野球を始めたころからプロ野球選手が夢で実際に選ばれてほっとしている」「自分よりもほかの人が喜んでくれて、応援されているんだなと思った。きつい時も野球部15名で乗り越えてここまで来たので野球部のみんなには感謝しかないです」
ついにエナジックスポーツから初めてのドラフト指名選手が誕生しました。
母・ゆみ子さん 父・浩之さん「小さい時からの夢だったので夢が叶ってうれしい。一生懸命サポートしてプロの世界に入れたので満足」
エナジック 新里哲弥前主将「一瞬うるっときたけどなんとか龍山に声をかけるので精いっぱいというか笑顔で接していた。衣食住ずっと一緒にいる中で身近な選手がプロ野球選手になったということは大きいこと、龍山に今後頑張ってもらいたい」
その後、子どもたちに初めてサインを書いた龍山。今度は自分が夢を与える存在になりたいと意気込みます。
エナジックスポーツ 龍山暖選手「沖縄には自分を応援してくれる人がたくさんいるので早く1軍に上がって活躍している姿を見せたい」
その他、沖縄市出身で神戸国際大学附属高校のピッチャー津嘉山憲志郎選手がソフトバンクから育成7位指名、南城市出身で千葉経済大学付属高校の木下勇人選手が、同じくソフトバンクから育成11位指名となりました。
木下選手はQABの取材に「呼ばれるかという不安と少しの期待が入り混じり緊張していたけど選ばれてうれしい。まだ実感はわいていない」とコメントしています。