楽園の海、案内は水中カメラマン長田勇さんです。きょうは「水中地形ポイントを冒険!万座の海 Part1」です。
長田勇さん「恩納村にある万座周辺の海を、2回に分けて紹介したいと思います。さっそくVTRをご覧ください」
長田勇さん「7月のこのコーナーでは、万座の砂地ポイントを2ヶ所紹介しましたが、今回は地形ポイントで潜ってきました。瀬良垣漁港からおよそ10分。ベントスダイバーズの大原 拓さん。この日はガイドではなく一緒に遊ぶバディとして潜ります。」
バディ!よろしくお願いします。
長田勇さん「さっそく冒険の始まりです。ポイント名は「ドリームホール」直訳すれば「夢の穴」ですね水深7mにある亀裂、夢の穴への入り口です。」
これ入口なんですか!?小さいですね。
長田勇さん「冒険心をくすぐられますよね。ちょっと怖いという方もいますよね。」
わたしここでギブアップかもしれません。
長田勇さん「地形的には、長さ20mほどの縦穴になってます。人1人がやっと通れるくらい。」
まさに冒険!
長田勇さん「まっすぐ下へ降りていくんですが、、、かなり狭いんですよ。体を捻って頭を下にして、撮影しながら降りていきます。」
魚が誘ってくれていますが、怖くないのですか?
長田勇さん「えーとですね、40年近く17000本潜っていますので慣れています。もちろん安全管理は怠らずに潜っていますよ。」
長田勇さん「水深20mまで降りてから亀裂の入り口を見上げると、こんな感じです神秘的な光景です。」
きれい!ただ穴が遠いですね。
長田勇さん「そうなりますよね大原さんの先に何かあります。実はこれ鍾乳石なんです。」
鍾乳石!?海中にあるんですか。
長田勇さん「海の中では当然鍾乳石は出来ませんから、昔、この場所が陸地だった証拠になるんですよね。」
ロマンですね。
長田勇さん「そうですね。ここからは横穴を移動して出口へ向かいます。真っ暗闇の距離はおよそ10m。水中ライトを持てば、安心して前へ進めます。」
真っ暗な世界!これはまさにリアルな冒険ですね。
長田勇さん「そうですね、暗闇にもさまざまな魚がいるんですよ。」
真っ赤です!
長田勇さん「暗がりで見つけたお魚、ホウセキキントキ。目が大きいですよね、そして美味しそう!!」
おいしそうですか!?
長田勇さん「食べたことは無いので、味は分かりません。こちらはナミハタでしょうか。ミーバイの仲間は種類によっては、このような岩穴を好みます。暗がりで獲物が目の前に来るのを、ひたすら待ち構えている感じでした。」
じっとしてる。そして進んでいくと、ようやく光が見えてきましたね。
長田勇さん「夢の穴の出口が見えてきましたね出口の水深は30m。」
おおおお。深いですね、私、想像しただけでバクバクしてしまいます。
長田勇さん「そうですよね、深いし暗いので初心者ダイバーにはご遠慮いただいています。でもとても神秘的なポイント。さてこちら!何かの形に見えませんか?まゆかさん、目を細めてみて下さい!ヒントは人気者。」
わかりました!あの黄色くて愛らしい!
長田勇さん「そうピカチュウです。経験を積んだダイバーしか見に来られない、水中ピカチュウ!30mの深場にいるんです。」
こんなところでピカチュウに会えるんですね。
長田勇さん「そして世代交代を繰り返しながら、この穴の中で常に群れているリュウキュウハタンポ。私が沖縄に来た30数年前から、全く変わってない光景。恩納村の海で一番好きな場所です。」
長田勇さん「ボート近くまで戻ってくると、サンゴ礁の地面から泡が出ています。温泉が沸いているわけではありません。これはドリームホールに潜ったダイバーが吐いた泡なんです。
えええ!?これ息の泡なんですか!おもしろい。
長田勇さん「ここの真下に洞窟があるという事です。魚達が泡に興味があるのかは分かりませんが、楽しそうに遊んでいるようにも見えました。」
かわいい。
長田勇さん「大原さんんも泡の中へ突入。ちょっと勢いの弱いジャグジープールって感じでしょうか。」
気持ちよさそう!
長田勇さん「天気のいい日に、とても気持ちのいいダイビングが出来ました。」
あの入り口からは信じられない神秘的な光景が広がっていて私も一緒に冒険したような気持ちになりました楽しかったです。
長田勇さん「それはよかったです!次回のPart2では素敵なパワースポットの映像もお見せしたいと思います。」
ありがとうございました。以上楽園の海でした。