投開票まであと3日となった衆院選。各地で候補者が自身の政策や考えを訴えています。
QABでは今週、特集で各選挙区の状況をお伝えします。今回は、普天間基地や嘉手納基地を抱え、西海岸や東海岸の中部市町村のある沖縄2区です。全地区最多となる5人が立候補し、前職2人と、新人3人で争う構図となっています。
沖縄2区には、届け出順に参政党公認の新人、今野麻美(こんの・あさみ)さん、自民党公認の前職、宮崎政久(みやざき・まさひさ)さん、日本維新の会公認の新人、赤嶺昇(あかみね・のぼる)さん、社民党公認の前職、新垣邦男(あらかき・くにお)さん、無所属の新人、比嘉隆(ひが・たかし)さんの5人が立候補しています。
写真館勤務で新人の今野麻美さん、自身の子育ての経験から、食や健康、現代医療や世界情勢に疑問を持ち、今回、参政党からの出馬を決めました。
今野麻美候補「今回の選挙の争点は激動する世界情勢の中で、日本が今後どう生き残っていくかですよというふうに訴えていますが、それには1人1人の目覚めが本当にたくさん大切なんですね」
公約では、第一次産業に携わる人々の生活を支え、消費税の減税や、教育現場の環境整備を訴える今野さん。演説には参政党の神谷宗幣代表も応援に駆けつけました。
5回目の選挙戦で、小選挙区での初勝利を目指す宮崎さん。街頭演説では、厚生労働副大臣の実績を強調しながら、企業が賃上げをしやすい環境作りの実現を訴えました。
宮崎政久候補「賃上げをしていただいた会社には、法人税・法人事業税を減免するとこういう仕組みであります」「会社も応援しなければ、労働者を守ることはできないんです。会社も働く人も、共々にしっかりと豊かになっていく、そんな社会を作ります」
応援には、小泉進次郎選挙対策委員長も駆けつけ、選挙戦中盤の流れに、勢いをつけます。
小泉進次郎議員「守備もうまい。打撃もミートがうまい。その選手の名前が宮崎さんです。」「安定した日本、暮らし、そして政治を実現をするためには、宮崎政久を何とか勝たしていただきますよう」
県議会議員を5期務め、議長の経験もある赤嶺さん。第一声と同様に選挙戦中盤にも、2004年にアメリカ軍ヘリが墜落した沖縄国際大学前で演説し、応援には日本維新の会・馬場伸幸代表が駆けつけました。
馬場伸幸代表「基地の問題、そして安全保障の問題、日米地位協定の問題、そういうことは皆さん方がご納得いただけるような方向で頑張っていくということをまずお約束申し上げておきたい」
普天間基地の危険性の除去と、早期閉鎖を一番の争点とし、日米地位協定の改定を主軸に置きながら教育費の無償化などを訴えています。
赤嶺昇候補「日米地位協定の改定、日本維新の会として、ぜひとも成し遂げていきたいと考えております。そして教育の無償化、これ大阪でできている。この沖縄、子どもの貧困率が全国の約2倍であります。そして県民の所得の向上、この3点はぜひともやっていきたいと思っている」
照屋寛徳さんの後継として、2期目の当選を目指す新垣さん。消費税を3年間ゼロにするなど、暮らしを支える公約を掲げ、アメリカ軍基地から派生する問題について強く訴えています。
新垣邦男候補「普天間基地、嘉手納基地を抱えております。一体いつになったら普天間(基地)が還るんだと言われても明確に国は返還時期を言いません。嘉手納もそうです。PFASの問題、有機フッ素化合物がどんどん出てくる。命の水をなぜ大切にできないのか」
選挙戦中盤には、社民党の大椿ゆうこ副党首も応援に駆けつけ基地問題を強調しながら、現政権を強く批判しました。
大椿ゆうこ副党首「沖縄をこれ以上弾圧するような政府を許しちゃいけない。そこにきちんと声をあげ、抗う人を今回この大阪沖縄2区では選んでいただきたいんです」
比嘉隆候補「(コロナ)ワクチン被害者を救済する制度を作る、日本国民の命を守るために私の命を懸けて全力で取り組みます」
また、無所属で新人の比嘉隆さんは、独自の選挙戦を展開しています。
普天間基地や嘉手納基地を抱え、西海岸や東海岸の中部市町村のある沖縄2区、各候補者が激しい選挙戦を繰り広げています。
ここまで、沖縄2区についてお伝えしました。