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先月のこのコーナーでお伝えした沖縄本島から最も時間がかかる遠い離島が伊平屋村です。前回の地図を改めてご覧ください。待ち時間を入れずに移動時間だけで比べたものですが、那覇空港から一番近い渡嘉敷島が1時間10分で行けるのに対して伊平屋村は高速バスとフェリーを乗り継ぎ4時間20分。
ただそれだけに観光客が知らない観光資源は豊富です。その資源を生かして地域経済の活性化を図ろうと伊平屋村とホテルなどを運営する企業が連携協定を結びました。
県全体の観光振興や地元経済の活性化に繋げようと結ばれた協定は、県内最北端の伊平屋島を訪れる人の年代や行動パターンなどの人流データを共有し分析する為のものです。
那覇市で行われた連携協定の調印式には、名嘉律夫伊平屋村長とホテルや商業施設などを運営するリゾーツ琉球が出席し協定書にサインしました。
協定では、伊平屋フェリーのチケット購入や予約情報をリゾーツ琉球と共有し、訪れる人の数や周遊ルートなどを分析することでターゲットとなる顧客層に対して効果的に情報を発信するなど観光戦略や誘客の施策に活用します。
また、都市部を訪れる観光客をターゲットにリゾーツ琉球が運営するホテルでもずくや黒糖など伊平屋村の特産品を使った朝食メニューを提供するなど島の新たな魅力を発信し伊平屋村の観光をサポートします。
名嘉律夫伊平屋村長は「これを機に今後、伊平屋村の商工観光の底上げを行いひいては沖縄を訪れる観光客のみなさまに質の高い宿泊体験をご案内し、沖縄観光周遊全体の満足度の一助になればと考えております」と期待を寄せました。
伊平屋村の特産品を使った朝食メニューは、那覇市のホテルアクアチッタナハで実施されるということで、11月以降に始まる予定です。