さて、きょう10月17日は沖縄そばの日です。もともと「沖縄そば」は、そば粉を含まないため「そば」と表示出来ないと公正取引委員会から指摘が入ったそうなんですが、沖縄生麺協同組合の頑張りもあり、1978年の10月17日に「沖縄そば」の商標登録が正式に認証され、それを記念して毎年10月17日が沖縄そばの日として制定されました。
今回は県内で、様々なかたちで進化を続ける沖縄そばの今を取材しました。
みんな大好き、沖縄そば。県民のソウルフードとして古くから親しまれていますが、いま、個性豊かな沖縄そばが県内で広がりを見せているといいます。
那覇市壷川にある「そば処 こどら」こちらで提供しているのが「ジャンボソーキそば」 器から、これでもかと飛び出したソーキは、なんと25センチ以上！！スープは豚骨をベースに、カツオと昆布のあわせ出汁で仕上げています。
食レポ「ソーキのインパクトがハンパないです、早速いただいてみます。う～ん、味もかなり濃厚で、こちらもインパクト大です」
関口 城さん「だいたい写真よりデカいソーキが出てくるので、すごいびっくりされてみんな写真撮ったりとか、よく顔と一緒に持って写真を撮ったりとかすごい盛り上がる感じのメニューとなってます」
関口 城さん「せっかく沖縄そばのジャンルでソーキそばというジャンルがあるので、それを大きくして食べごたえがある」「みんなの楽しい記憶に残るような沖縄そばを作りたいというのが由来となってます」
創業30年以上の老舗でありながら伝統的な味わいを大切に、オリジナリティーと創造性を追及しています。
お客さん「衝撃でしたね、沖縄そばって普通のシンプルな具材がのってるだけだと思ってたんですけど」お客さん「え、何この沖縄そばみたいな、ガッツリ胃袋を掴まれました」
客の胃袋をガッツリ掴んで離さないのは、今年の８月に北谷町のアメリカンビレッジ内に2店舗目をオープンした「貝出汁沖縄そばキセキ.」その名の通り、貝出汁を使った沖縄そばが人気を集めているといいます。それがコチラ！
クリーミーな豚骨白湯に貝出汁をあわせたスープが特徴で、生麺の食感を活かしながら揚げゴボウなど、具をふんだんに盛り込んだ、こだわりの一品。
食レポ「ツルツルモチモチした生麺がですね、貝出汁のスープととてもあっていて口に入れた瞬間に貝の風味がめちゃめちゃ広がります」
オーナー藤本さん「県民も観光のお客様も好きな沖縄そばの中で、貝出汁を使ってる店舗ってないなというふうに感じたんですね」
オーナー藤本さん「これは沖縄そばじゃないっていう方もいらっしゃいます。けれどもそれは重々承知の上で、新しい形として胸張ってやらせてもらっております。僕らが営業させていただく上で、伝統的な沖縄そばの魅力もさらに魅力が深まってですね、多くの方に伝わるんじゃないかなというふうに思っています」
個性が広がっているのは味だけではありません。こちらの店舗ではなんと、24時時間セルフ営業で沖縄そばを提供しているんです！
店舗に入ると、まず食券を購入するのではなく左奥の冷蔵庫にそばの在庫があるかを確認します。在庫があれば、券売機にお金を入れて食券を購入。食券は券売機の下にある食券入れに投入。
次に、冷蔵庫から具や麺の入った器を取り出し、鰹出汁か鶏塩出汁の２種類から、スープを選びます。この時、スープが売り切れになっていないかも確認が必要です。そして、選んだスープを器に注ぎ込めばセルフ沖縄そばの完成！伝統的な沖縄そばの味と、自分で作ったという達成感も同時に、味わうことができます。
食レポ「鰹出汁が効いてて美味しいです。結構、量もガッツリあって食べごたえがあります」
お客さん「本当に無人販売にしてはすごい美味しい味だと思います」
お客さん「成り立つのかというか、ちゃんと運営できるのかとか、そこも気になったんですけど、これだったらいけそうだなと」
お客さん「新しい発想で(セルフだから)気兼ねなく来れるのもいいのかなと思います」
照屋店長「きっかけはいつ来ても食べれる沖縄そば屋さん(をやりたくて)無人で24時間やってます」「自分でやるっていうのなかなかないと思うんですよ、店内に座って。こういったのを結構楽しみながらやってくれたらいいかなって」
進化を続ける県内の沖縄そば業界今後の展開に目が離せません！
24時間セルフ営業の成(なり)そばさんは、きょう沖縄そばの日に、３店舗目を浦添市屋冨祖にオープンしたそうです。皆さんもぜひ、ご紹介した個性豊かな沖縄そば、各店舗に足を運んでみてください。
