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2026年秋の完成を目指す首里城正殿を学術的な観点から考えようと那覇市でシンポジウムが開かれました。

このシンポジウムは、首里城の復興を学術的なネットワークで構築しようと琉球大学などが開きおよそ80人が参加しました。

基調講演で県立芸術大学の安里進名誉教授が新たな知見への対応と題して「扁額」と「屋根瓦」の色彩の移り変わりの事例から復元に対する考えを示しました。

そのなかで、新たな資料に基づいて扁額を、朱色から黄色に変更したり、屋根瓦に、灰色の瓦が使用されていたものの、焼くことで瓦の色を変化させる技術が、現状、確立されていない今後の課題を説明しました。

安里さんは、「文化財の復元は、現代の私たちとは異なる認識・価値観などを持った先人と向き合い、学ぶべき」と述べました。