高校野球は秋の大会、週末は九州大会がかかる準決勝と決勝戦が行われました。
秋の大会準決勝、この試合で勝ったチームが、来年春のセンバツにつながる九州大会に出場します。第1試合はエナジックとウェルネスの対戦。エナジックは1回の先頭バッター。11打数9安打、打率8割越えのイーマン琉海、いきなりライトオーバー。スリーベースヒットでチャンスを作ると、3番キャプテン・砂川誠吾のセーフティスクイズで幸先よく先制します。(1-0)
エナジックの先発は久高颯。
エナジック 久高颯選手「先輩たちがあと一歩で甲子園を逃して、とても悔しそうな姿を見たので新チームになってからは自分が引っ張れるように頑張ってきた。」
ランナーを出しながらも的を絞らせず、毎回の奪三振で得点を与えません。機動力野球に加え、パワフルなバッティングで得点を重ねたエナジックが勝ちました。
沖縄尚学対宮古の試合。沖縄尚学のエース末吉良丞がいきなり魅せます。175cm、92kgの恵まれた体格から繰り出される最速150kmのストレートに、スライダーを中心としたキレのある変化球で三者連続三振を奪います。
試合終盤に雨で1時間中断となり、再開後の8回、3点を追いかける宮古は先頭の4番キャプテン与那覇寛大が末吉から、この試合2本目のヒットで出塁します。
宮古 与那覇寛大主将「一番は野球を楽しむことをやってみようと全員で気持ちをそろえていた。」
1アウトから6番・下地大輝。左中間を破るタイムリースリーベースヒットで与那覇が帰り、1点を返します。それでも、末吉の球威は衰えず。結果的には13個の三振でこの1失点のみに抑え、沖縄尚学が逃げ切りました。
決勝戦はエナジックと沖縄尚学の対戦。エナジックは2回1番イーマン琉海がバントヒットでチャンスを広げると、3番山城幹大がスクイズを決め、追加点を奪います。
両スタンドでは、この夏までチームを引っ張っていた3年生たちが下級生にエールを送っていました。
エナジック 新里哲弥前主将「自分たちの代から何人か出ていて悔しい気持ちも持っていると思うので自分たちの野球をやり通して優勝してもらいたい。」
エナジック 龍山暖選手「後輩たちは自分たちよりも力があるので決勝も優勝して、勢いづけて九州大会で2勝して甲子園に出てほしいと思って見ている。」
沖縄尚学 足立伶凰前主将「夏に(エナジックに)負けた悔しさを思い出してしっかり戦ってくれている。持っているものを全て出したらセンバツに行けると思うので頑張ってほしい。」
沖縄尚学は5回、同点、逆転に成功しますが、エナジックはそのウラ同点に追いつき、2アウト2塁から8番福本琉依、ライトオーバーの3ベースヒットで再びリードを奪います。
それでも沖縄尚学はまた同点とし、8回、2アウト2塁で代打阿波根裕(ゆう)
沖縄尚学 阿波根裕選手「一本でランナーを返すしかないので絶対打ってやろうという気持ちで入った。」
3ベースヒットで勝ち越し、シーソーゲームを制した沖縄尚学が優勝を決めました。(2年ぶり11度目の優勝)沖縄尚学は3年連続、エナジックは初めての出場となる秋の九州大会、今月26日から春のセンバツをかけて戦います。