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復元が進む首里城の今、人々の思いを紹介する週刊首里城です。このように、2年後の完成を目指し正殿の再建工事が着々と進んでいますが、その復興と合わせて「首里地域の良さを発信しよう」という動きも高まっています。

首里の城下町をもっともっと知ってほしいと開催されるイベントに熱い想いで臨む男性を取材しました。

中森周さん「こんなに素敵な面白い店、面白い人たちが首里にいるとまず第一に知ってほしい」

“首里城の復興”とともに城下町の魅力を伝えたいと意気込む男性がいます。

第12回 首里城復興と一緒に町も元気に!城下町の魅力発信 "首里の朝市"

令和の首里城、再建の舞台・素屋根が見える首里当蔵町にあるおやつとコーヒー・自然派ワインの店「papoter pepin(パポテ ペパン)」店主の中森周さんです。

シンボルを失った「首里を元気にしたい」と首里高校出身の妻・早紀さんと、2020年にオープンした店内にはワインソムリエの周さんが厳選したワインや、お菓子担当の早紀さんが焼き上げたお手製のクッキーなどが並びます。

夫婦で相談 周さん「首里城クッキーはもうちょっと数難しいか?」早紀さん「やっぱりやった方がいい?」周さん「あそこでこそやるべきじゃない?そうか」

店休日のこの日、2人が相談していたのは首里城公園内で開催される「朝市」について!

「首里城だけでなく、城下町の魅力を知ってほしい」と首里城下町の店主たちにより企画されたイベントで中森さんは実行委員長を務めています。

首里の朝市 実行委員長 中森周さん「地元の人が”首里を盛り立ててくれてありがとう”と言ってくれる。僕は県外から来ている人間なので、そういう言葉を貰えると首里の人に受け入れてもらえているんだと感じてすごくうれしい」

第12回 首里城復興と一緒に町も元気に!城下町の魅力発信 "首里の朝市"

今年3回目となる朝市には首里で人気の飲食店を中心に45店舗が参加。中森さん夫妻も店自慢の自然派ワインや再建支援の願いを込めて作った「首里城SAIKOU(最高/再構)クッキー」などを販売します。

首里の朝市 実行委員長 中森周さん「今はネットで野菜とかも買えてしまうし、スーパーも無人レジが増えていて買い物が作業にしかなっていない」「それは僕ら売る側の人間としてはすごく寂しくて、買い物というのは商品とお金の交換だけじゃなくてコミュニケーションであるし情報の交換でもある。」「そこをもう一回ちゃんと僕ら商人側がお客さんに伝えてこっちの方が楽しくない?と、提案できる場になったらいいなと思っている」

もちろん準備は大変だと言いますが。

中森夫婦「朝市やると大変だったことを忘れるぐらい楽しいから何回やってもしんどいのを繰り返しちゃうよね(笑い合う)」

「人と人とのつながり」を生む日常に根差した城下町を取り戻したい。中森さんが目指しているのは?

第12回 首里城復興と一緒に町も元気に!城下町の魅力発信 "首里の朝市"

パポテ・ぺパン 中森周さん「首里城下町ぐるみで再興。「お城は復興される。でも町は寂れたまま変わらないままではなくて、町ぐるみ城下町ぐるみで観光客を受け入れられるようにしたいし、地元の人にも再発見じゃないが”最近首里面白い”と言ってもらえるよう盛り上げていきたい」

地域を愛する人々の熱い思いが詰まったイベントが首里の朝を爽やかに彩ります。

早起きして首里の街並みを眺めながら良い品を見て、おいしいものを食べる!こんなに気持ちのいいことはないですよね。首里の朝市は明後日、6日(日)朝8時~正午まで開催予定です。ちょっぴり早起きして、首里で一日を始めてみてはいかがでしょうか。


第12回 首里城復興と一緒に町も元気に!城下町の魅力発信 "首里の朝市"