※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

去年12月に那覇市首里で見つかった250キロの不発弾の処理作業がきょう行われ、交通規制や1400人が避難対象となる中正午前に無事終了しました。

濱元晋一郎記者リポート「住宅が密集し多くの人の住むこの場所で250キロにもなる大きな不発弾がみつかりました」

去年12月、那覇市首里の下水道工事の際に見つかった不発弾は79年前の沖縄戦当時に投下された長さおよそ120センチ・直径36センチのアメリカ製250キロ爆弾です。

午前8時40分に現地に対策本部が設置され自衛隊員が深さ6mの処理豪のなかで手作業で信管を外して安全化する作業を行いました。

目の前の家の住人は「(不発弾に)信管が付いていたから危ないなと思った。自然発火して爆発しないかは心配だった」と話していました。

処理作業の場所から半径283mが避難対象区域となり470世帯1400人に避難が呼びかけられたほか、県道29号と50号の一部などが通行止めになり、路線バスが迂回するなどの影響が出ました。

また首里高校体育館に設けられた避難所には、午前10時すぎに13人が避難していました。

避難してきた人は「たまたま(不発弾が)見つかったけど、考えてみたらどこに落ちていてもおかしくない、この体育館の下にもあるかもしれない。(不発弾の)不安をずっと抱えながら過ごしていかないといけないというのは大きな問題」だと話す人や、高校生2人は「死にたくないのでまだ」「爆弾が大きいと聞いて怖くなって逃げました」「うちの近くにも不発弾がある可能性が高いので、何かあった時のルートや避難場所をしっかり家族と共有したいです」と話していました。

住民の避難が難航したため作業は45分遅れて始まり、正午前に無事終了しました。

県内では戦後80年となる現在でも毎日のように不発弾が発見されていて、今なお住民生活に影響を与え続けています。