9月27日東京で自民党総裁選の投開票が行われ決戦投票の末、総裁を勝ち取ったのは、石破茂元幹事長でした。沖縄との関わりも深い新総裁のこれまでの関係と県内の反応をお伝えします。
「石破茂君を持って当選者と決しました」
27日行われた自民党総裁選挙。事実上、次の総理大臣が決まる総裁選には、過去最多となる9人が立候補、その結果、石破氏が高市氏との決戦投票を制し新総裁に選出されました。
次期総理大臣となる石破・新総裁の誕生に街の声は。女性は(総理大臣に)なったらおもしろいなと思っていました。はっきりものを言う人だから」と話しました。
男性は「今の政治家にあんまり信頼がない。今の日本全体が変わらないと総理大臣一人変わっても(日本は)変わらないと思います」と話しました。
これまで防衛大臣など沖縄と関わりの深い役職も務めてきた石破・新総裁ですが沖縄との関わりを語る上で欠かせない出来事があります。
自民党・石破幹事長(当時)は「普天間基地の危険性を一日も早く除去するために辺野古移設を含むあらゆる可能性を排除しないということで一致しました」と述べました。
石破氏が幹事長を務めていた2013年、普天間基地の県外移設を求めていた自民党県連に対し、県内移設を容認するよう要請。最終的には、県選出の自民党国会議員5人が県内移設を容認する形となり、その後、自民党県連としても公約を転換する事態となりました。
先日、那覇市で行われた演説会で石破氏は、このことについて言及していました。
石破茂氏は「普天間飛行場の辺野古への移設、これは政府として、党として、決定をいたしたことであります。しかし十分に沖縄の皆様方のご理解を得て、それを決めたかと言えば、必ずしもそうではなかったと。安倍政権を支える幹事長をしておりました私の責任は極めて重い。」と述べました。
さらに「負担をかけていることに深くお詫びする」とも述べ「日米地位協定の改定には着手すべき」との考えを示しています。
石破氏の選出についてコメントした玉城知事は、「県民の声を反映した見直しを期待する」としたほか辺野古の問題についても「県との対話を実現していただきたい」としています。
責任は重いと振り返った辺野古の問題を始め沖縄が抱える問題にどう向き合うのか。石破新総裁は2024年10月1日に新たな総理大臣に就任する見通しです。