9月に入って度々お伝えしている特殊詐欺事件、全容はまだはっきりとわかっていませんが、狙われているのは高齢者の方です。19日豊見城市で70代の女性が市の職員などを名乗る人物からの電話を信じてしまい現金50万円などをだまし取られました。
警察によりますと、19日午前10時ごろ豊見城市に住む70代女性に対し役所の職員を名乗る人物から「国民健康保険料の払い戻しでキャッシュカードが必要だがいまのカードが使えなくなるので金融機関の職員に取りに行かせる」などといった電話がありました。
女性は、電話で暗証番号を伝え自宅に来た若い男にキャッシュカードを渡し、その後、ATMから現金50万円を引き出されたということです。県内では、8月から同様の手口の特殊詐欺が相次いでいて被害額は530万円にものぼります。
今、お伝えした事件、改めてその手口をまとめます。電話をかけてくる人物は役所の職員を名乗っています。いずれの事件についても最終的にキャッシュカードを要求してくるものですが、その理由はいくつかあります。
一つは「来月からキャッシュカードが使えなくなる」二つ目は「還付金の手続きでキャッシュカードが必要だ」そして「過払い金の返還手続きでキャッシュカードが必要」というケースでした。
その後、実際に自宅までキャッシュカードを受け取りに来て被害にあってしまうという事になりますが、県警では「役場職員が直接電話をかけてきてキャッシュカードを受け取る事は絶対にない」と断言しています。
これまでの事件ではキャッシュカードを渡して事件である事に気づき、お金を引き出されるには至らなかったというケースもありましたので今テレビをご覧になっている方でこのような怪しい電話を受けた事があるという方がいらっしゃるかもしれません。
事件が明らかになった場所ははじめは本部町や大宜味村など本島北部が中心でしたが、9月17日は那覇市、9月19日お伝えしたのは豊見城市でしたので県内全域で警戒をお願いします。
警察では怪しい電話があった場合は家族や警察などに相談して欲しいと呼びかけています。