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鎌倉芳太郎が撮影した写真を参考にしたということです。9月18日、正殿の復元に向けた国の技術検討委員会のワーキンググループが開かれ、正殿2階の御差床に飾られる欄干の文様の下絵について修正することが確認されました。
会議では、首里城正殿2階、国王の私的空間・御差床に飾る欄干・御差床高欄に描かれている沈金模様について戦前、鎌倉芳太郎が撮影した写真を参考に「親柱」と「しまこ柱」の形状を変えることが確認されました。
また、しまこ柱を支える横材・平桁側面の文様を「すいかずら」をモチーフにした「忍冬唐草文」に変更。そして、向拝柱と御差床柱の「金龍五色之雲」の下絵は、龍の顔の向きや首の曲がりなどを「平成の復元」に携わった漆芸家の前田孝允さんが残した下絵をベースに修正するとしています。
彩色・彫刻WG会議の高良倉吉委員長は「基本的には前田孝允さんの下絵を大事にしベースにしようと、古写真とかその後確認された知見に基づいて修正を加えていく、前田下地に修正を加えて更にいろんな専門家が監修をしチェックをして最終的に決めていくと」と述べました。
ワーキンググループでは、2024年12月に予定している検討委員会で今回の修正部分を議論し制作を進めるとしています。