※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

先月から那覇市が実施している「とつぜんはじまる避難訓練」はLINEを使って防災について学べるものです。今年防災士の資格を取得した寺崎アナが体験と取材をしてきました。

寺崎未来アナウンサー「那覇市波の上ビーチにやってきました。9月に入りましたが、海水浴を楽しむ方、相変わらず多くみられます。こういう少し気を抜いている時に突然災害は起こるものです。那覇市がLINEを使った防災訓練を行っているということで、きょうはそれを体験してみます。」

「とつぜんはじまる避難訓練」。先月30日からの「防災週間」に合わせて那覇市が始めたもので、LINE公式アカウントを通して事前に登録すれば誰でもどこでも訓練ができます。

寺崎未来アナウンサー「那覇市の公式LINEを開きました。そこのメニューに「防災」とあります。「防災」のボタンを押すと「那覇市デジタル防災訓練」というメニューが出てきます。これを押します。出てきました!「デジタル防災訓練」です。「訓練スタート」のボタンを押すとついに訓練が始まります。」

那覇市「とつぜんはじまる防災訓練」体験してみた&実施の背景に迫る

まず出てきたのは、ハザードマップ。那覇市では2018年にサービスを開始した「なはMAP」で土砂災害や津波、高潮、洪水など様々な災害ごとの想定図を表示しています。

寺崎未来アナウンサー「波の上には最大で5m以上の津波がくることがこの「なはMAP」から分かります。」

この訓練では、警報が発表された時の行動を説明した「避難行動判定フロー」、「警戒レベル」の段階ごとの意味など、解説がついていて、クイズを交えて、家でもフラットに防災を学ぶことができます。今回は地震による津波を想定し、「津波避難ビル」を調べてみました。

寺崎未来アナウンサー「それではスマートフォンに表示されました辻市営住宅に行ってみます。」

観光客も多い上、地震が起きたときは津波の被害が懸念される「波の上ビーチ」から歩いて避難することおよそ5分。「津波避難ビル」に指定されている辻市営住宅に着きました。

那覇市「とつぜんはじまる防災訓練」体験してみた&実施の背景に迫る

寺崎未来アナウンサー「無事防災訓練が終わりました。「なはMAP」でハザードマップ、防災グッズ、警戒レベルなどを学ぶことができました。一つ発見があったのは、那覇市の公式LINEの「防災」の欄がかなり充実していると感じました。」

およそ4万人が登録している那覇市の公式アカウントを使った避難訓練。どんな思いで企画したのか、担当者に聞きました。

那覇市役所 防災危機管理課 源河北斗さん「防災訓練に市民をたくさん参加させたい。色々な人に周知したいという思いがあった。防災訓練に参加する敷居が低い、誰でも参加できる興味を持ってもらう」

注目したのは普段「ゴミ出し日」や福祉に関する情報などを発信しているLINE公式アカウント。今年6月に大雨により避難指示が発表された時には、開設した避難所の情報を発信。こうした最新の情報をより多くの人に届けるため、登録者を増やしたいという思いがあり、実際、LINEで防災訓練を始めた先月下旬からの2週間で公式アカウントの登録者数が1300人増えました。

那覇市「とつぜんはじまる防災訓練」体験してみた&実施の背景に迫る

那覇市役所 防災危機管理課 源河北斗さん「普段使いの情報の中に防災が取り込まれていると、親和性が高い。防災がどんどん生活の中に入ってきて意識が高まったり災害が起きた時の備えにつながる」

また、「公式」アカウントからの情報をシェアすることで那覇市内外問わず多くの人に届き、SNSでのデマの拡散を防げる、また安心につながるというメリットがあります。

「とつぜん始まる防災訓練」の登録期間はきょうまで、訓練を行える期間は13日までです。

今やみんなが使っているLINEに着目、那覇市に限らずLINEで便利な情報を発信している市町村は県内でも多い。「公式」の投稿をシェアすることで正しい情報を市外の人(宮古島のお母さん)やLINEを登録していない高齢者などに届けることができる。

那覇市のLINE、意外と便利(登録者数およそ4万人・那覇市の人口32万人)位置情報システムを使って自分が今いる場所に近い避難所を教えてくれる。