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「停電」と聞くと台風時期などといった災害時に起こるというイメージを持たれる方が多いと思いますが、実は、「停電」が起こる原因は災害時以外にもある原因で起こることがあるということです。

突然の停電に活躍する便利なライトやスマートフォンのバッテリーなどいまからでも出来る備えについて取材しました。

突然の「停電」。皆さんは、万が一の際の備えをしていますか?

市民「特に(対策は)していないので、実際に(停電に)なると怖いですね」「実際に停電したときは車から充電をしたので何とかなったんですけど、子どもたちはモバイル充電とかを持っているのでその時はなんとかなった」

市民「全然対策はしていないです」「今言われたら冷蔵庫のことを考えてなかったので、保冷できる何かを買ったほうがいいのかなと思いました」

沖縄総合事務局によりますと、去年、台風6号の影響で県内では沖縄県の総戸数 633,670 戸のうち最大 215,800 戸(停電率 34.1 %)が停電しました。最長停電時間は、166時間 53 分とおそよ1週間停電した地域もありました。

突然の停電!今からできる備えについて

台風や地震などの災害時に発生するイメージのある停電ですがSNS上で、日常でも停電に関する書き込みが目立ちます。

男性「なんか一瞬停電したんだけど何?」

女性「あれ?停電してる?!」

男性「おい!まぢぃでか?停電だ」

沖縄電力・送配電本部 配電部の新垣良久(あらかき・よしひさ)係長はある原因をあげます。

沖縄電力・送配電本部 配電部 新垣良久 係長「夏については台風が来るシーズンですのでほかの季節と比べて停電が多くなるのと、それ以外としても鳥獣害 カラスとかそういったところの活動が活発になるので(停電が)多くなる傾向になります」

沖縄電力・送配電本部 配電部 新垣良久 係長「今年度については鳥獣害、特にカラスとかコウモリとかそういったところに被害も増えておりまして、今年度の傾向にあると思います」

では、カラスやコウモリなどの鳥獣がどのような行動を取ると停電が起きてしまうのでしょうか?

突然の停電!今からできる備えについて

沖縄電力・送配電本部 配電部 新垣良久 係長「カラスは通常電線に止まっているだけでは停電はしません。電気は抵抗の低いところに行くのでカラスの体の中は通らない形になっています。カラスが通電する電柱の金具類を突っ付くてしますと地面に電気が流れて停電してしまうという形になります」「コウモリにつきましてはカラスと同じように電気を通す金具類に触れた場合とか、あとは電線と電線の間に挟まってしまった場合についてもこれは停電の原因となりえます」

沖縄電力では、停電時間を最小限に抑える「配電自動化システム」を導入しています。飛来物や鳥獣など何らかのトラブルがあった場合、一旦配電線路全体が停電をします。自動的に変電所から送電が行われ、停電の原因がある区間の手前にある開閉器を自動で操作。原因エリア手前まで復旧します。別の変電所から送電を行い停電区間以外は復旧させます。その上で最終的に電気が送れなかったエリアに原因があるとみて職員が現場へ向かうということです。

今年6月、夜間に突然停電をしたという南城市に住む玉城祥梧(たまき・しょうご)さん。

当時の様子について「いつ電気が復旧するか分からず不安だった」と振り返ります。

玉城祥梧さん「停電をしていて作業をしていたので見て、あの電柱で何かをやっていたので原因はこの電柱なんだということで外に出て、そうしたらコウモリがいた。工事の人に聞いたらおそらくコウモリが原因ですねという形で教えてもらって」

玉城さんは、去年の台風6号の影響で4日間の停電を体験したことから自宅で台風対策を行っています。

突然の停電!今からできる備えについて

玉城祥梧さん「停電対策は去年の台風がすごくて4日間ぐらい停電で生活が出来なかったので、急遽かりーるーふ(停電時専用コンセント)を入れてと蓄電池とソーラーパネルを入れて冷蔵庫だ、食品だけは確保できるようなという対策はしています」

すると取材中、沖縄電力の職員が電線を見て何かを探している様子に遭遇しました。

「カラスが原因で一度停電して、このように落ちたら電気が送れるとことになるので、その原因を探していた」

おもろまちにあるヤマダ電機では万が一に備えて災害対策コーナーが設けら防災グッズが販売をされています。

「ヤマダ電機の江藤と申します。宜しくお願いします」

突然の停電!今からできる備えについて

家電製品総合アドバイザー ヤマダ電機の江藤さん「こちらの商品なんですが電気がない状態でも電池を用意することで携帯電話、スマートフォンが充電できる商品になります」「急な災害で家電が停電するということがあると思うんですが予備の電池を用意することでいつでもスマホが充電できるようになります」

こちらは防災対策コーナーということですごく光っているものがありますが?

家電製品総合アドバイザー ヤマダ電機の江藤さん「こちらが今流行りのでかランタンになります」「電池を入れることで部屋を明るく照らすことができる商品になっています」「タッチセンサーの操作で明るさやあかりの色を3段階に調節でき、夜間の停電や避難の際にも役立ちます。」「こちらも今流行りのポータブル電源になっておりまして本体を充電しておくことで家電製品、こちらを電気がない停電した状態でも使うことができる商品です」

家電製品総合アドバイザー ヤマダ電機の江藤さん「こちらの一番大きな商品であれば冷蔵庫などの商品も電源が取れることになります」「冷蔵庫もできることで停電時に中のものが腐ったりというのを防ぐ商品になります」

突然の停電!今からできる備えについて

家電製品総合アドバイザー ヤマダ電機の江藤さん「「以前までは年配の方が多いというイメージだったんですけが最近はポータブル電源を中心にレジャーなどで使えるということもあり若い方からもお問い合わせを頂くことが多くなったおります」「台風もそうですが地震や停電など予測できないものが増えて来ておりますので普段から(災害が)起こることを考えて備えをしておくことが重要になってくると思います」

沖縄電力・防災危機管理室の渡久地政直 係長もいつ災害が起こるかわからないことから早めに備えをしていく必要があるといいます。

沖縄電力・送配電本部 配電部 新垣良久 係長「停電をしてしまった際には情報源が大変重要になってきますのでラジオや携帯電話、携帯電話が充電できるようにモバイルバッテリーとか、そのあたりもご用意頂ければと考えております。懐中電灯と乾電池もご用意をお願いします」

沖縄電力では、県内各地の停電に関する情報をより早く利用者に届けるため、SNSのLINEで配信するサービスを先月から始めました。停電の際、電話が繋がりにくいような状況を少しでも解消できるようLINEによって停電の発生情報、復旧見込み、復旧完了といった各種情報を配信するということです。自然災害だけではなく意外な原因で起こる停電。突然、発生しても慌てないための対策は必要です。

突然の停電!今からできる備えについて

玉城(たまき)さんのように夜間、急な停電で特にこの時期にエアコンが停止してしまうと本当に困りますよね。熱中症を防ぐためのポイントを厚労省などが4つあげています。まず、涼しい服装に着替えること熱がこもらないように通気性の良い服を選んでください。

水道が使える状況であれば水でシャワーを浴びたりして身体を冷やして下さい。水を浴びるのが苦手な方は足を冷やすだけでも効果的と言われています。濡れたタオルを巻いて、うちわで扇ぐと体温の上昇を防ぐ効果があるということです。水分や塩分を摂ることも大切です。

いつ起こるかわからない停電ですが、備えをしておけば安心です。