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知事は「バス移動のよさを改めて認識してほしい」とPRしました。

県は、2024年9月4日から9月29日までの水曜日と日曜日に県内を走る路線バスの運賃を無料にする実証実験を行います。

この実証実験は、国の臨時交付金を活用して行われるもので2024年9月4日から9月29日までの水曜日と日曜日を、高速バスや空港リムジンバスなど一部を除き離島を含む県内の路線バスの運賃が無料になります。

初日の2024年9月4日、玉城知事が、多くの路線が乗り入れる那覇バスターミナルからバスに乗車し、「外の風景を眺めながら車での移動とは違った雰囲気を味わった」と笑顔で感想を述べました。

玉城知事は「自家用車中心の生活からの脱却に向けた取組みのキックオフとして県民皆さまにバスを無料で乗ってもらいバス移動の良さを改めて認識していただくことで今後の行動変容に繋げていくための社会実験として実施しているものであります」と述べました。

県は、今回の実証実験で利用者から路線の利便性や時間・料金などアンケートを行うほか県警や国と連携し交通渋滞の緩和への取組みに繋げるなど減少傾向にあるバス利用を促進したいうことです。

私もけさバスに乗って運賃箱はカバーで覆われていて整理券は取って箱に入れるだけという新鮮な乗り方をしました!ここからはバス大好きといえばこの人、寺崎アナウンサーがお伝えします。

"わった~バス感謝祭"を寺崎アナが語る

寺崎アナウンサー「バス大好き!寺崎未来です。私は様々な地域のバスに乗ってきましたが、行先表示がバスの魅力なんですよ。これは南城市の「新開」に向かうバスですが、緑色の方向幕でこれが回転して「泡瀬」「馬天」「斎場御嶽」と表示が変わって、どんな地名が出てくるかワクワクします。その魅力に取りつかれて幼い頃からバス大好きなんです!やはり沖縄のバスの魅力は…令和では珍しいバラエティ豊かな車両と車窓からの景色の美しさですね」

この取り組みは今月の水曜日と日曜日に限り、離島を含む県内を走る路線バスに無料で乗ることができるものです。平日と祝日まんべんなく利用実績を得るためにこの2つの曜日になったそうです。今月29日までのあわせて8回実施されます。

なぜこうした取り組みが始まったのかというと…渋滞緩和や県民に優しい公共交通の実現、バス会社の支援を目的に路線バスの利用促進を図るためなんですね。

きょうから始まった県の無料乗車ですが、実は過去には佐賀県でも行われています。行政の取り組みとしての前例は佐賀県くらいで全国的にも珍しいといえます。佐賀県でも週2回の無料乗車が行われて利用客は実施前に比べて1.4倍に増えた実績があるそうですよ。

今回は1ヵ月の実施ですが、県は国からの予算が確保できれば今後も実施したいということです。那覇バスターミナルを取材してきました。

"わった~バス感謝祭"を寺崎アナが語る

午前10時過ぎのバスターミナル、路線バスに普段から乗っている人、今回のキャンペーンの機会に乗ってみようという人の姿がそれぞれありました。

バス利用者「糸満のエージナ島(無人島)に行く。車持っていないので余計に便利。車なくても生活できてるしだって歩くでしょ」

バス利用者「免許証返納したから。バスがないと生活困りますね」

バス利用者「無料だから久しぶりにバスに乗って行こうかなと。時間がね」

バス利用者「(Q.バスと送り迎えだったらどっちが便利?)送り迎え。あっち行ってこっち行ってって言ったら行ってくれる」

やはり「送り迎え」ではマイカーをどうしても使うケースが多く、実は県の担当者としてはここをなんとかバスに変えられないかという模索をしていました。それから「時間通りに来ない」というのは路線バスを利用する中の不満としては大きいもので、きょうも路線図や時刻表をじっと見る姿がありました。

寺崎アナウンサー「ですので、路線バスの位置情報がリアルタイムで分かるサイトをぜひ活用していただきたいと思います。「沖縄ナビ」のアプリで表示ができます。これを開いて、「交通」のボタンを押すと「のりものNAVI沖縄」が立ち上がりました。「バスの現在地」を開くと、路線一覧が表示されます。例えば23番を押すと、「まさに今バスがここにいる!」という状況が分かるので、バス停で待ちかんてぃーしなくても良いわけです!」