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2年後秋の完成を目指して進む首里城の今を伝える「週刊首里城」です。きょう9月4日は「節目の日」だと玉城アナウンサーは伝えていました。

2022年11月から本格的な正殿の再建工事が始まりにその中でもきょうは「特別な日」だということですが、その内容について伝えてもらいたいと思います。首里城・復興の現場に玉城アナがいます。玉城さん。

玉城アナ「私は今、再建が進む首里城の工事エリアから木のいい香りに包まれながらお伝えします。私がいるのは火災前は御庭が広がっていた場所に建てられた【加工場・木材倉庫】という場所です。普段は 正殿い使う木材を加工したり、保管したりしていて先ほど6時ごろまでは宮大工のみなさんが作業していましたよ~」

玉城アナ「私がきょう9月4日に再建現場から中継しているのには理由があるんですが…こちらご覧ください」

(2023年9月4日放送)「復元が進む首里城で9月4日に正殿を形作る「柱」を建てる作業が始まりました。再建が進む素屋根の中で建物の骨組み工事が始まり御差床と呼ばれる玉座を囲む正殿の中央部分に大型クレーンで吊るした1本目の柱が8人の作業員の手によって礎石の上に立てられました。」

玉城アナ「そうです!ちょうど1年前の9/4にスタートしたのが、、、あらかじめ加工した木材で建物を組み立てていく「建方工事」と呼ばれる 作業です。多くの関係者が見守る中 正殿を支える記念すべき1本目の柱が据え付けられる一大イベントはQABのニュースでもお伝えしました」

あれからもう1年建つんですね。あっという間。

週刊首里城特別編「立柱から1年 首里城の現場どう変化した?」

玉城アナ「去年のきょうも私、現場でその様子見ていましたが、令和の正殿これから出来上がっていくんだ!とわくわくしたのを覚えています。 その立柱からちょうど1年経って、どう現場が変化したか気になりますよね~!改めてご覧ください…私の目の前にあるのは正殿の象徴ともいえる「唐破風」です。この滑らかな曲線加工するのがとっても難しい!この道50年ベテランの宮大工さんが加工していた。とても立派ですよね!実はQABではこの1年毎週工事現場を訪れて工事エリア内にカメラを設置して復元の様子を撮影してきました」

復興の舞台・素屋根の中でスタートした令和の正殿再建工事。作業のために足場が組まれ 去年9月4日に 1本目の柱が立つと 景色はどんどん変わっていきました。

柱や梁など大径材と呼ばれる大きな木材には あわせて513本のもの国産ヒノキなどが使われ、その他にも屋根の構造材など 一本一本 職人の手で丁寧に組みあげられていきました。

5月には、こうした木工事が一段落。二度と見られないかもしれない 白木のままの美しい正殿に目も心も奪われました。そして7月。今年の再建工事の目玉のひとつ 県産の赤瓦がいよいよ正殿へ。

瓦が載っていくと…雰囲気は一気に様変わり。開始から1カ月半も経つと…あの首里城の赤い屋根が帰ってきました。

玉城アナ「こんなにできてるの?とびっくりした方がいるかも…。VTR中に私は正殿の屋根部分に移動してきましたよ!改めてみなさん、ご覧ください。沖縄らしさ溢れる赤瓦 ラインがきれいに並んでいて圧巻ですよね。令和の正殿の屋根には 県産の赤瓦がおよそ6万枚が使われます。しかもそれを10人の瓦ぶき職人が手作業でのせているんです!上の方、ご覧いただくと分かる通り、部分的に漆喰を塗る作業も始まっていてあの赤と白のコントラストが見られるのももうすぐです!」

玉城アナ「そして軒の方を見ますと黒くなっているのが分かります。漆などの「塗装工事」も始まっているんですね。首里城は赤いお城ですが、赤を綺麗に塗るためそして耐久性を高めるためこのように黒い下地を塗ったりと何段階もの工程を経て最後の仕上げで「赤」をのせるんだそうです!このようにこの1年でも再建現場は目まぐるしく変化していたのがお判りいただけたかと思います。こうした工事の様子が見られるのは今だけ完成すると2度と見られないかもしれない光景です」

週刊首里城特別編「立柱から1年 首里城の現場どう変化した?」

今回の復元は「見せる復興」 がテーマで建物に備えられた見学エリアからは誰でも工事の様子を目の前で見ることができます。工事エリアは、9月末までは朝8時半~午後8時まで見学が可能でまだまだ暑い日続きますから夕方以降 涼しい時間帯にゆっくり訪れるのもいいかもしれません。

ただ、職人さんが作業している時間帯は月曜~金曜の 朝8時半ごろ~午後6時ごろまでとなっていますので復元を支える「伝統の技」が見たいという方はぜひ日中の来園がおすすめです。

つくられていく過程をご覧いただくと完成したときの感動はひとしおだと思います。着々と進行する新しい正殿の完成は2026年秋の予定。ウチナーンチュ、県民みんなで復興を見守っていきましょう。以上、中継でした。