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2024年8月と9月3日、アメリカ軍が嘉手納基地で行ったパラシュート降下訓練とMQ9の一時展開に対し県が、国に抗議しました。

アメリカ軍は、2024年8月23日と9月3日、伊江島補助飛行場の滑走路の状態が悪いことを理由に例外的な場合とされる嘉手納基地でのパラシュート降下訓練を実施しました。これを受け県は、2024年9月4日沖縄防衛局の伊藤晋哉局長と外務省沖縄事務所の宮川学全権大使を県庁に呼び、抗議しました。

パラシュート降下訓練に対する抗議で県は「もはや常態化していると言っても過言ではなく、「定期的でないこと」などの例外的要件に該当するものではない」と指摘し、嘉手納基地での訓練を行わないことや伊江島の滑走路が整備されるまで、県外・国外での訓練を実施するよう求めました。

外務省沖縄事務所・宮川学全権大使は「(米側からは)できる限りの訓練は国外県外に移転しているという反応は受けていて、今後日米間の共通の認識のもと必要最小限の訓練を例外的に嘉手納飛行場で実施することまでは否定するのは難しい」と述べました。

またMQ9の一時展開について県は、基地負担の増加につながるとして期間の短縮や配備計画の見直しを検討するよう求めました。

これに対し沖縄防衛局の伊藤局長は「南西地域防衛にとって重要な役割を果たす」との認識を示したうえで「基地負担が増加しているとの意見は防衛省として受け止めないといけない」としました。