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沖縄の風景や生命力に溢れる世界を繊細な線で表現した絵画展が那覇市で開かれています。

首里城を守るように佇む鋭い眼光のシーサーや生命力溢れるガジュマルと小さな命を慈しむ優しい手。那覇市のデパートリウボウで開かれている絵画展「視る-んじゅん-」

“神獣”をモチーフに細やかな線で緻密に表現された作品は県出身の画家・與那嶺しのぶさんのアート作品で、会場には、シーサーや龍などの神獣と沖縄の風景を合わせて描いた作品およそ30点が並びます。

與那嶺しのぶ絵画展「視る-んじゅん-」 

自由自在に筆を動かし、細い線を引き重ねて自身の世界観を生み出す與那嶺さん。作品は、すべてフリーハンドで描いていて、「大切な人、ものを護りたい」という一途な想いを一本一本の線に託しています。

画家・與那嶺しのぶさん「もともとはシーサーもそうですけれど、大切な人を守る思いを込めて作られたもの」「ちっちゃいころは当たり前すぎてわからなかったんですけれど、守るっていう思いに囲まれて、包まれて育ってきたんだなと感じて自然とそういう神獣たちを描くようになりましたね」

こちらは、凹凸のあるキャンバスに描かれた威厳と存在感溢れるシーサー。キャンバスを人生に見立てていて、人生のなかで起こるさまざまな困難や苦しみもぐんぐんと超えていくような力強い生命力を表現しています。

画家・與那嶺しのぶさん「Q人生に例えている?山あり谷あり私がそうだったんですけれど、いろんなことがあるなかで、それも乗り越えて(カメラ引いていく)強い子たちができあがるので、私自身もそうありたいなと思って描かせていただいてます」

與那嶺しのぶ絵画展「視る-んじゅん-」 

また、金箔や銀箔を画材に用いた作品は波上宮を中心にと空高く舞う龍の姿をさまざまな“線”で描いていて、與那嶺さんの繊細で豊かな感性と創作への挑戦が伝わってきます。

画家・與那嶺しのぶさん「みなさんがそれぞれ大切な人だったり、大切にしている風景があると思うんですけれど」「沖縄の好きな風景を思い浮かべたりとか、それがいつも当たり前に思ってしまうことが近くにいると気づかないことが多いんですけれど、そこに気づくきっかけになったりしていただけたらすごくうれしいですね」

絵画展「視る-んじゅん-」は、来月2日まで、那覇市のデパートリウボウで開かれています。

shinobuyonamine 沖縄個展開催 2024年8月27日(火) – 9月2日(月)時間:10:00open-20:30close※最終日は17:00迄会場: デパートリウボウ2階 ryubo art gallery

與那嶺しのぶ絵画展「視る-んじゅん-」