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緊迫する現場は、犯罪や事故だけに限りません。2024年8月28日警察学校では、沖縄の危険生物を捕獲する方法を学ぶ授業が公開されました。

濱元晋一郎記者は「警察学校のなかでもかなりヘビーな授業です。学生たちが蛇に立ち向かいます」と伝えました。

警察学校では、毎年恒例の毒蛇・ハブの捕獲訓練を実施しています。

県内では、「ハブがいる」という通報が、2024年7月末までにおよそ620件もあり、警察官としては対処法を知っておかなければなりません。

ハブの生態や対策を研究している県衛生環境研究所の寺田考紀主任研究員が、本物のハブを見せながら特徴である黄色と黒の模様があることや対処法としてハブの体の長さの半分、およそ1.5メートルで離れれば、ハブが体を伸ばしても届かず噛まれることはないと説明しました。

そして、捕獲の実技では、アカマタをハブに見立て、初任科長期課程で学ぶ候補生で、初めて捕獲に少し怖がりながらもにょろにょろとした動きにあわせて全員、捕獲していました。

警察学校初任科長期課程第45期・森勇斗さんは「一般の人たちが(ハブに)対処するのは難しいと思いますので自分たち警察官が適切な対処の仕方を学んで、そういった面を実際の現場に出て活用出来たらいいと思います」と話しました。

警察学校初任科長期課程第45期・新川友梨さんは「思ったよりも動きが素早かったので驚きました)どんな事案に対しても迅速かつスムーズな対応を心がけていきたいと思いました」と話しました。

研究員からは、「蛇には、持久力がないため、暴れているときには疲れるまで待って捕獲するのも有効な手段」だと説明があり、候補生は、真剣な表情で対処法について学んでいました。

ハブによる咬症被害が増加シーズン 県が注意呼びかけ

県内では、これからの季節ハブに咬まれる被害が増えるとして県が注意を呼びかけます。県によりますと、年間およそ60件のハブに咬まれる被害が発生し、2023年は45件、確認されています。

例年9月から11月は、ハブの数が増える傾向にあり、農作業などで田畑や山野に入ることで咬まれる被害が多く発生する期間だとして、県は、20249月から11月末までを「ハブ咬症防止運動」月間と定め注意を呼びかけます。

具体的には、石積みなどの穴を埋めて隠れ場所を無くすことやハブの餌となるネズミなどが集まらないようゴミを放置しないなど環境整備を行うことでハブの発生を防ぐことができます。

もし、ハブに咬まれた際は、助けを呼び、すぐに医療機関を受診することなどを呼びかけています。