まもなくパラリンピックが始まります。ゴールボール女子で日本代表入りが決まった八重瀬町出身の安室早姫選手と母校・沖縄盲学校の先生も喜びの声をあげています。
安室早姫選手「ずっとパラリンピック出場を目指してやってきたので、やっとここにたどり着けたという思いと」
八重瀬町出身の安室早姫選手。東京の高校で2年生の時にゴールボールと出会い、初めてパラリンピックで代表入りを果たしました。ディフェンスの要となるセンターや攻撃を主に行うレフトのポジションで活躍が期待されています。
安室早姫選手「これまで積み重ねてきたことを信じて自分の役割をしっかり果たしてチームのみんなと力を合わせて金メダル達成したい」
寺崎未来アナウンサー「国道から見えるあちらにはパラリンピック出場を祝う横断幕が掲げられています。」
安室選手が中学時代まで10年ほど通っていた沖縄盲学校ではPTAが中心になって、お祝いの横断幕を作成したということです。当時の安室選手を知る新垣ゆかり校長先生は、学校創立103年の歴史で初の快挙にうれしさがこみあげます。
沖縄盲学校 新垣ゆかり校長「やりたい書きたい学びたいという気持ちがあふれ出ているお子さんだったので、その子がそのまま成長してこんな風にできるようになったと思ったら教員冥利に尽きる」
1歳で全盲となった安室選手ですが、自転車の練習や漢字の勉強など、目が見える人でも習得に時間がかかるスキルを身に着けようと、何事にも挑戦する生徒だったと話します。
沖縄盲学校 新垣ゆかり校長「形を触って確認する力がないと漢字は書けないので触る力も鋭いので、そこの部分は彼女が持っている力を最大限生かしながら先生とやり取りしながら学びを広げていったと思う」
好奇心旺盛で負けず嫌いの安室選手。地元・沖縄へ、母校への恩返しの思いを胸に大会に臨みます。
沖縄盲学校 新垣ゆかり校長「自分の力を最大限生かしてチームに貢献したら勝利につながる期待しています」
安室早姫選手「沖縄の皆さんにゴールボールに注目してもらえたらうれしいですし、目が見えないのにこんなことができてすごいなではなく、ゴールボールの魅力や奥深さを感じてほしい」
安室選手ら日本代表は日本時間の30日に韓国戦とカナダ戦、2日に地元・フランス戦に臨み、予選リーグ3試合を戦う予定です。