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ここからはサンゴの話題、深刻な状況です。沖縄本島北部の本部町で 浅瀬に広がるほとんどのサンゴが白くなり死滅するおそれが高くなる白化現象が起きていることが分かりました。

これは水中カメラマンの長田勇さんが撮影した6日午前8時すぎの映像です。

場所は本部半島の崎本部(さきもどぶ)ビーチから泳いで3分ほど、陸からは50mから100mのポイントで白くなったサンゴが一面に広がっているのがわかります。

白化は、サンゴに共生して栄養を供給する「褐虫藻」と呼ばれる植物プランクトンが水温の上昇などで失われる現象で、水温が30度以上の状態が続くと起きると考えられています。

この状況をサンゴの研究を続けている専門家は、沖縄本島周辺で深刻な被害が起きた1998年の白化に匹敵するおそれがあるとしています。

琉球大学熱帯生物圏研究センター瀬底研究施設 波利井 佐紀教授「1998年と比べてサンゴの白化が現時点でどうなっていくかということは言いにくい状態です。現在サンゴは白化しているもののサンゴの多くはまだ生きている状態ですですがこのまま海水温の上昇が続くと白化が続きサンゴが死んでしまう可能性があります。気温が温まると熱エネルギーが海水にも吸収されて海が温かくなる現象があり、その現象「海洋熱波」がたびたび起こります。海洋熱波はこの先、世界中でたびたび起こるおそれがあると予測されています」

波利井教授によりますと研究所では今後さらに海域を広げて調査を続けていくとのことです。地上だけでなく海中でも温度の上昇が続いています。