※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

2021年、県立高校の運動部に所属していた男子生徒が、部活の顧問から暴言などを受けて自死したとして、生徒の両親が、県に損害賠償を求めた裁判の第1回口頭弁論が開かれました。

訴状によりますと、県立コザ高校の運動部でキャプテンをしていた当時17歳の男子生徒が、顧問から日常的に暴言や激しい叱責などを受けたことが原因で自死に至ったとして、遺族が県に対しておよそ1億4000万円の損害賠償を求めたものです。

そのなかで顧問は、生徒に対して「使えない」「部活辞めれ」「ウザい」など人格否定をするような発言をしたほか、個人競技で大会優勝をした際、他の部員がいる前で「まぐれ勝ち」と発言するなど、精神的苦痛を与えたと主張しています。

2024年8月7日の第1回口頭弁論で生徒の母親が意見陳述を行い、時折、涙で声を詰まらせながら「やり場のない怒りをすべて息子にぶつけ、息子の将来を奪った事実を罪として認めて責任を取ってほしい」と述べました。

一方、県は、訴えの棄却を求め今後、弁護士を選任し、具体的な主張をしていくとしています。