特集です。先月、うるま市で子どもたちメインのファッションショーとダンスショーが開かれました。自分を魅せることで自信と夢を持ってもらいたいと、舞台を用意したのは、世界を知る、あるプロアスリートでした。
華やかな衣装に身を包んだ子どもたち。堂々とウォーキングやダンスを披露します。
参加した子ども「思ったよりも人がいた」「たくさんの人の前で洋服を着て歩くのはどうだった?」「楽しかった」参加した子ども「結構緊張したけど自分の衣装を作ってもらっているみたいで楽しかったし、ポーズを考えるのも楽しかった」
このイベントは廃棄される新品の服を子どもたちに無償でプレゼントすることで、ファッションロスをなくす取り組みとして行われました。子どもたちが舞台で見せる表情をうれしそうに見守る男性がいました。
田場裕也さん「子どもたちがすごく喜んでくれるんですよね、それを見てやってよかったなと、途中から終わっていないけど思いましたね」「この子たちの才能が広がるというか、羽ばたくお手伝いをしたいですね」
現役のハンドボール選手として活動をしている田場裕也さん。田場さんは服を提供するだけでなく、子どもたちに舞台でのパフォーマンスを経験してほしいと今回のイベントを企画しました。
田場裕也さん「ハンドボールもそうなんですけど、チャレンジしていかないとチャンスがないんですよね、少しでもそこに気付いてくれたら、ぼくも海外にチャレンジしてほんとにまずはやってみるという、挑戦する重要さはわかっていますので」
本番3日前、関係者が集まってのミーティングが開かれていました。
田場裕也さん「(子どもたちに)体験をしてもらって、楽しかったら次につなげる形で、失敗でも全然オッケーというイメージで」
企画する側も初めてだらけの挑戦となり、解決すべき課題も多くありました。
会議様子「課題はめちゃくちゃあります、まずは靴のアイディアが欲しい」「もらっても履かないとかもありそう、好き嫌いとか、そこを無理して集めるのか」「(BGMが)大きい方が(子どもたちの気分が)あがるんじゃない?」「人が入ったときに後ろの席まで音が届くか?」
田場裕也さん「正直準備でばたばたです、なかなか経験したことない、不慣れな面が多い」「みんなの意見を参考にしながらという感じですね」
本番当日会場には続々と子どもたちが集まりました。関係者全員でいそいで準備を進めます。大きなBGMで盛り上げられるようスピーカーを用意しました。
体を大きく使った表現・身のこなし方・決めポーズなどプロからの指導に子どもたちは真剣な表情です。1時間以上の練習にも集中を途切れさせることなくついていきました。
用意された300着のなかから集まった33人それぞれに似合う服をスタイリストに選んでもらい、欲しい靴を選んだら準備完了です。保護者が見守るなか子どもたちが練習の成果を披露です。
参加した子ども「将来の夢はダンサーです」「短い間で振り付けを覚えたりして うれしかったし楽しかったです」「靴は白くて上等でとてもよかった」
参加した子ども「自信もつきましたし、これからもファッションを学べたらいいなと思います」
参加した子ども「洋服きょうもらってかわいいと思った?」「全部好き」「色や靴もレインボーの線とか赤色の部分があって好き」「自分の衣装をきれいに見せるところが、モデルさんでこんなことするんだってわかったし、楽しかった」
初めての舞台をやり遂げた子どもたちに田場さんが挑戦をし続けることの大切さを語ってエールを送りました。
田場裕也さん「目標が決まったら、登る山が決まったら長期的な勇気を持って続けること、これが一番の成功の秘訣」
田場さんは今後も様々な体験イベントを企画して、子どもたちの可能性を広げていきたいとしています。