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九州や南西諸島で共同訓練を実施している自衛隊とアメリカ軍の司令官が8月4日与那国駐屯地で会見を開き、訓練の意義を強調しました。一方、町民の有志も会見を開き、島での軍事強化に懸念を表明しています。

8月7日までの共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」で、与那国駐屯地にはアメリカ兵およそ110人が展開し、周辺を監視するレーダーも持ち込まれています。

自衛隊は、8月4日与那国駐屯地の一部を報道機関に公開したほか、陸上自衛隊で九州・沖縄の部隊を統括する西部方面隊と沖縄に駐留するアメリカ海兵隊の第3海兵遠征軍のトップが会見を開きました。

陸上自衛隊・荒井西部方面総監は「島しょ防衛作戦における日米同盟の実効性・信頼性を向上させるうえで大変有意義であり必要不可欠な訓練であります」と述べました。

米海兵隊第3海兵遠征軍・ターナー司令官は「中国の策動はこの地域の平和と繁栄を数十年に渡って保障してきたルールに基づく秩序に挑戦するものだ」と述べました。

与那国町民の1人は「考えてほしいのは人が住んでいる島でそういうことをやるということ。住民が住むところに武器を持ち込んで自分の方から撃って逃げて、反撃は住民が食らう」と話しました。

一方、軍事配備強化に疑問の声をあげている町民のグループはきのう会見を開き、日本と中国の問題について平和的な解決を求める声明を発表しました。

またメンバーは、有事を想定した避難計画のほか、島の西側に計画される軍事利用も取りざたされる港の建設計画などに懸念を表明しました。