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2022年、那覇市の認可外保育園で乳児が死亡した事故で2024年7月30日、乳児の両親が園と那覇市、国を相手に損害賠償を求める裁判を起こしました。

この事故は2022年7月30日、那覇市の認可外保育園で一時保育で預かっていた生後3カ月の男の子が死亡したもので、この事故を受けて園は廃止されました。

男の子の両親は2024年7月30日、園と市、国を相手に合わせて9000万円あまりの損害賠償を求め那覇地裁に提訴しました。

訴状では、まず園側は男の子を寝かせ方や寝ている乳児の顔色・呼吸のチェック、健康状態悪化に対して救急車の要請を怠ったなど安全配慮義務違反にあたると主張。那覇市に対しては、認可外保育施設を指導監督する立場にあったにも関わらず、必要な措置を取らなかったこと、そして国には、認定こども園などに講じられている規律を認可外保育施設に適用しなかったことで男の子の安全、安心な保育を受ける権利を著しく侵害したと訴えました。

両親の代理人は会見のなかで、警察が依頼した複数の法医学者のうちのひとりが、死因を窒息死と鑑定したと述べ、事故から2年が経っても責任の所在が明らかになっておらず、真実が知りたいという両親の心情を明らかにしました。

認可外保育園の事故で国を訴えた裁判は、県内では今回が初めてだということです。