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今月7日、那覇市で「ある大会」が開催されます。その大会の参加資格は、「自身にリミットをつくらずカッコいい女性」を目指す人です。この大会に特別な思いをもって参加する一人の女性を取材しました。

堂々とステージを歩く女性たち、表情はみな輝いています。「ミセスオブザイヤー」は女性が自らの無限の可能性に気付き、自分らしい生き方で活躍できる社会づくりを目的に2020年に始まりました。全国47都道府県の地方大会に加え、日本大会、世界大会と年々規模を拡大しながら開催されています。

審査基準は年齢にとらわれず挑戦する「女性の生き方から輝く美しさ」今月の沖縄大会には4部門に29人がエントリー。11月、東京で開催される日本大会への出場を目指します。

最年長出場者「64才です。人生チャレンジだと思ったので1回くらいはやってみようと思って」

出場者「医師をしている。忙しいながら自分の時間をどれだけ美容に費やせるのかをチャレンジしたいと思って」

目標を達成するため、挑戦するファイナリストの中に「特別な思い」で挑む女性の姿がありました。成瀬絵里さんです。

若年性乳がんを経験「今をがむしゃらに生きて」コンテストで届けたい思い

成瀬 絵里さん「社会人1年目のときだった、よし!今から頑張るぞという時に体調が悪くなってしまって」

当時23才の成瀬さんを襲った「若年性乳がん」

女性がかかるがんで最も多いとされる「乳がん」とは、乳房の中にある母乳の生成や分泌を行う乳管などから発生する悪性の腫瘍のことで、35歳未満でかかった乳がんを「若年性乳がん」といいます。

成瀬 絵里さん「ゴルフボールぐらいの大きさで、方言で言うとオール(青たん)ができてしまっていて」「(医師から)治療しないともうあと1~2ヶ月しかもたないと言われてしまった」

若年性乳がんを経験「今をがむしゃらに生きて」コンテストで届けたい思い

他の臓器への転移はありませんでしたが、抗がん剤やホルモン剤の投与、放射線治療、腫瘍の部分摘出など38才に「完治」の診断を受けるまで、闘病生活は長期にわたりました。

キックオフ(4月6日)

「明日が来るのはとても奇跡なことだと思っている。ずっとこの長い間10数年経っているが、毎日きょうが最後だという思いで挑戦をいっぱい続けてきた。まだまだ時間が足りないと思うぐらいやりたいことがいっぱいある」

若年性乳がんを経験「今をがむしゃらに生きて」コンテストで届けたい思い

今回エントリーした理由、それは大病を患った自分だからこそ伝えられる思いがあると考えたからでした。

成瀬 絵里さん「闘病中の人 すぐ治る病気じゃなかったら、ボケっと考えたり嫌なこと考えたりすることが必ずあると思う。」「でもそれに負けないくらい考える余裕がないぐらい毎日好きなことをして必死で生きてほしい。私の影響、誰かにきっかけを与えられたらいいなと思っている」

成瀬さんのご実家「こんにちは~~3姉妹です~~」

「お母さんになることが夢だった」という成瀬さん。病気が分かった時からともに病と闘い、支え合ってきた男性と結婚。現在は3児の母として、仕事に子育てにと忙しない毎日を過ごしています。

若年性乳がんを経験「今をがむしゃらに生きて」コンテストで届けたい思い

成瀬 絵里さん「いつも汚くなるからすぐ片づけもしたりして1回も座らない。お風呂入って寝るまでずっと立ちっぱなし」

傍で見守るのは母の絹江さん。本番に向けレッスンなども多い娘の力になろうと孫たちを時々預かったり挑戦を応援しています。

母・絹江さん「すごく前向きで明るくてパワーがあるのは過去に大きい病気したからだと思う」「挑戦するのはすごいと思う。いろんなことにまだやるの?子供3人つれて忙しい思いをしながらまたやるのって」

長女・一椛ちゃん「コンテストの練習を毎日頑張っています!自慢のお母さんだよ」

そんな「頑張る母の姿」は子どもたちにも影響を与えています。

母の真似をする次女・朝陽ちゃん「エントリーナンバー11番!成瀬絵里」

若年性乳がんを経験「今をがむしゃらに生きて」コンテストで届けたい思い

成瀬 絵里さん「よく見ているなと思う。お母さんもっと大きい声でしゃべってとか後ろからもっと速く歩いてとか」「ぜひ(子どもたちに)見に来てもらいたくて、一生懸命練習や何かをしたら必ずやり遂げることができるということを間近で見て欲しくて、必死に毎日頑張ってほしいという思いと、がむしゃらに生きてほしいという思いを込めている」

本番を3週間後に控えたこの日、成瀬さんは当日に向け準備してきたスピーチを初めて披露しました。

成瀬 絵里さんスピーチ「エントリーナンバー11番 成瀬絵里。私は23歳のとき若年性乳がんを患いました。明日が来るのが当たり前だった日々から朝日を浴びることがうれしくて、すべてが奇跡だと気が付きました」「私を支えてくれたのは家族や友人。17年後の今、母として生きています」「闘病中の皆さん諦めないで。私がみんなの光となり明日を照らし続けます!ありがとうございます」

成瀬 絵里さん「今まで自分のことをあんまり考えたことがなかった。毎日必死で走り続けてきた40年間だった」「今エントリーして初めて自分と向き合うことができている。新しい自分に出会えていることがとてもうれしくて」

若年性乳がんを経験「今をがむしゃらに生きて」コンテストで届けたい思い

「コンテストの当日は会場のみなさんに”今をがむしゃらに生きて”ということを伝えられれば、もう上出来私はやりたいことやってなかったわと思い出してくれたらうれしい」

かけがえのない今をがむしゃらに生きる。成瀬さんの思いを届ける舞台の日が迫っています。

玉城アナウンサー「成瀬さん、当日はこれまで支えてくれたご家族や友人が応援に来る「一生懸命に生きて、楽しむ姿を見せられるのが」とっても幸せです、と話していた。」

ミセスオブザイヤー沖縄大会は いよいよ今週日曜日に開催です。当日のチケットも販売中!ミセスオブザイヤー沖縄大会で検索してみてください。なお大会の模様は、引き続きQABのニュースでお伝えします。

【会場開催&ライブ配信あり】ミセスオブザイヤー2024沖縄大会 | Peatix