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玉城アナウンサー「県内で発生した事件事故・身近な社会問題を特集する真相フカボリです。」

中村アナウンサー「日本最西端の与那国島。天気が整った日には100キロ余りの距離にある台湾も見え、独自の文化が息づく魅力あふれる島です。」

観光客も増えているといいますが、島ではある問題が起きていました。

塚崎記者「日本最西端の与那国町の西崎です。気象条件が整えば、この先に台湾が見えるのですが、今日は見えていません」

#3.真相フカボリ!! 「与那国島 宿の不足が深刻に?」

ちなみに、見えたときはこんな感じ。与那国島から111キロ先にある台湾東部の山の稜線が、西の空に、くっきりと浮かび上がります。馬が島のいたるところを駆け、千数百の人々が根を張って生きる与那国島。そこに持ち上がっている問題とは?

与那国島 宿が足りない!

「すげぇ」「きれい」「今撮ったんですか」「さっき撮ってもらった」

「宿事情、聞いてみると・・・」

#3.真相フカボリ!! 「与那国島 宿の不足が深刻に?」

鳥取県からダイビング「GWに休みで来ようとしてたんですけど」「宿が取れなくて、飛行機取れても、って感じでした」Q:結構何軒か電話されたりとか?「確かにしました」「空き状況がほかの島だったら、この集落のこのホテルが空いているとか出てきてて、すぐ反映されるからわかりやすい」「ここ(与那国島)はそういうサイトがないから手こずる、というのはありました」

「中には、こんな人も」

埼玉県から観光「泊っているのは石垣なんですけど」Q:なるほど、日帰り?「日帰りですね」「海底のツアーとか、馬(乗馬)のものがあったのでそっちも考えていたが」「結局泊まらなかったので、そっちは行ってない」「レンタカーで(島を)一周回ってという形で」

県外からの観光客は、宿が比較的充実している石垣島に泊まり、与那国島には飛行機を使って日帰りで訪れるパターンもあるようです。

#3.真相フカボリ!! 「与那国島 宿の不足が深刻に?」

「宿不足、原因は?」「大型ホテル休業」

与那国町観光協会・入米蔵局長「宿が不足しているのは、コロナの時にですね、与那国アイランドホテルさんという町内で大きなホテルがあったが、休業になりまして。コロナが明けても休業の状況」「人手不足」

「コロナ前は従業員を雇って、ある程度民宿で受け入れていたが、コロナになってお客さんが入らない状況があったりして、従業員がやめたりとか」「いざコロナが明けて復活してお客さん受け入れるとなってもできる範囲」「(民宿で)一人で部屋の掃除もしたり、予約もしたりご飯を作ったり」「なかなか電話も取れない状況」「予約に至らないこともある」

町内の宿泊施設は20数軒で、昔ながらの電話での予約がメイン。観光協会などは、現在、宿の予約状況を確認できるシステムの導入に向け、準備を進めています。

#3.真相フカボリ!! 「与那国島 宿の不足が深刻に?」

与那国町観光協会・入米蔵局長「デジタル化によって、業務がやりやすくなる。短縮されて予約もできると。事業所に説明して登録してもらうのが課題」

イメージ「宿で働く人は・・・」

千葉県から移り住んだ、八倉真由美さん。いわゆるIターンの人にとっては、住まいの確保が難しいといいます。

八倉さん「内地のように不動産業者があるわけではない。アパート・マンションもないので、空いた家を借りたり」「町が以前作った町営住宅を利用するしかない」「数が不足している状態じゃないかなと」

離島医療をテーマにしたドラマのロケ地にもなった与那国島。ドラマの劇場版公開もあって去年は、新型コロナ流行前の水準を超える4万3千人の観光客が訪れました。ダイビングシーズンの冬場は込み合うほか、年に一度のマラソン大会などイベント時は宿不足で、公民館など公共施設への宿泊を案内するケースも出てきているといいます。

#3.真相フカボリ!! 「与那国島 宿の不足が深刻に?」

与那国町観光協会・入米蔵局長「お客様によっては、与那国に来てから予約する方もいらっしゃる」「前もって宿泊施設の予約とか、レンタカーの予約とかしていただきたいなと」

要因はさまざまある、与那国島の宿不足問題。八倉さんは別の視点で語ってくれました。

八倉さん「決められたところ(日程)で取ろうと思うと、宿がないと思うけど」「今ちょうどすいている。6月の中頃。この時に来ていただけると宿がすぐ取れるのにと」「こういう果ての島ですし、物資を運ぶのは飛行機と船でしかない」「そこを観光客の方も考えながら来てくださると、また違う景色が見えるかも」

#3.真相フカボリ!! 「与那国島 宿の不足が深刻に?」

地域にあった観光の受け入れ体制を作る上で、便利さを追求することは、必ずしも、正解ではないのかもしれません。

八倉さん「観光客の方は皆さん口をそろえて、牛や馬がそばで見られたと」「自然でいいわねと」「すごくほっととするとみなさん。ここへきて、自分が人間なのだと感じるとおっしゃる」

玉城アナウンサー「場所は変わるのですが、私も離島のお祭りを取材した際に、宿が全く取れない経験をしたことがあって、やはり地域にあった受け入れ態勢づくりを求められますよね。」

中村アナウンサー「沖縄は観光が支えている状況もあるので、早くこうした状況は落ち着いてほしいなと思いますね。」