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嘉手納基地周辺の市と町でつくる三連協は2024年7月3日、嘉手納基地を訪れアメリカ兵による性的暴行事件について抗議しましたがアメリカ側から被害者への謝罪はありませんでした。

2024年7月3日嘉手納基地を訪れた沖縄市や北谷町、嘉手納町でつくる三連協は2024年12月のアメリカ兵による事件について被害者への謝罪や補償を速やかに行う事や、在日アメリカ軍の事件・事故が発生した場合は自治体へ速やかに情報提供をすることなど5つの項目を要請。これに対し、アメリカ空軍第18航空団のローラ・ラモス大佐は、「今後の裁判の推移を見ていく」という回答にとどめ被害者への謝罪が無かったということです。

また、女性の地位向上などを図るおきなわ女性財団は、2024年7月3日那覇市で会見を開きアメリカ兵による事件の情報を県に伝えなかったことについて抗議し国を非難しました。

おきなわ女性財団・大城喜代子理事長は「沖縄県への情報提供が遅れたことにより被害者の人権が守られたか性暴力事件について被害者への適切なサポートがなされたなどの懸念が拭えません日本政府への対応には怒りを禁じえません」と述べました。

会見の中で財団の前泊理事は、基地内の性犯罪が非常に多く増えている背景に、アメリカ軍の入退条件が緩和され性犯罪を起こした人でも入隊できる状況になっていると懸念を示しました。

そして、過去に性犯罪を起こした兵士が、日本で勤務ができないよう政府は取り組むべきだと述べました。財団では、政府に対して「被害者の人権を擁護するため県や関係機関に対して必要な情報提供されることは欠かせない」と指摘した上で、事件の明確な説明や再発防止などを求めています。